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【Mitsubishi FUSO FV】 北のダンプ2連発

このところ雨天ばかりの天気で、友達とツーリングの約束をしてもお流れになり、
せっかく過ごしやすい季節なのに損している気分です。

季節の変わり目なので仕方のないことですが、「雨天で喜ぶ業界の人って誰だろう?」 
って考えると、タクシー業、ショッピングモール、映画館などを思い浮かべるけど、 
自然を相手にする職種の人にとっては困ったものですね。

そんな憂鬱な気分を吹き飛ばすため、
今回は、過去に撮影した 「お宝トラック」 をご紹介いたします!

Fuso_FV_Dump_Hokkaido_1.jpg
まずは北海道のある農場で撮影した 「三菱ふそうFVダンプ」 です。
大型トラックのFシリーズよく見かけた赤茶カラーは経年劣化によって肌荒れしていますが、
牧場で使われているトラックに比べるとキャビンもしっかりしている様子です。

日本には 「侘び寂び」という美意識があり、まさにこのトラックは古びた美しさがとても魅力的です。

Fuso_FV_Dump_Hokkaido_2.jpg
数年後に再会したFVダンプはベッセルを上げた状態で駐車していたんだけど、
修理/整備している様子で、少し寂しげな表情に感じられました。

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グリル中央のMマークとグリルサイドのリフレクターがあるので、1977年からブラックマスクに切り替わる1979年までのモデルのようです。

Fuso_FV_Dump_Hokkaido_5.jpg
こちらのFVダンプも1977年から1979年頃のモデルですが、メッキバンパーやメッキグリル、それと小ぶりのフロントバイザーでいい雰囲気にメイクアップされています。

本来だとターンシグナルは全体的にアンバー色なのですが、ポジションランプの部分がクリアになったブラックマスクのものが取り付けられていて、バンパーの下にはアンダーガードが取り付けられていて、冷却系を保護していました。

Fuso_FV_Dump_Hokkaido_7.jpg
ゲートは嵩上げの改修を施しており、テールゲートは外されていました。


【Mitsubishi FUSO FV (前期型)】
推定製造期間 1977-1979


絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★☆☆☆☆
満足度 ★★★★★
状態  現役車
撮影地 北海道


1973年12月、それまでのTシリーズからFシリーズにフルモデルチェンジ。
搭載するV8ディーゼル エンジンはTシリーズのDC型を受け継ぐものの、石油ショック以後の低燃費のニーズに応えて予燃焼室式から直接噴射式に変更。8DC4型(265ps)と8DC8型(305ps)の燃費とパワーを両立するエンジンを搭載しました。外観はクリスタルカットと呼ばれるシャープなキャブデザインが特徴で、室内は操作性と快適性を向上させている。

1979年、Fシリーズの大幅モデルチェンジを実施。
主に昭和54年排出ガス規制に適合するエンジンとともに、内外装のグレードアップも図られた。フロント周りでは"ブラックマスク"と呼ばれるグリルを装着し、ミラーステーやポジションランプのクリア化が行われ、ワイパーは黒塗装になる。

1983年、大型トラックシリーズのフルモデルチェンジ。
従来のFシリーズから、ザ・クレートシリーズに切り替わった。
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| Mitsubishi / FUSO | 13:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アメリカの夏休み

猛暑日が毎日つづきますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
お酒好きの方は 「生ビールが一層おいしく感じられる気候」 となりましたね。

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今年はアメリカに滞在する機会に恵まれ、日本の酷暑から少しばかり回避しています。
現在のロサンゼルスは日中の日差しは強いけど、朝夕は快適にジョギング出来るくらい過ごしやすい毎日です。

Monica_3rd_Street_Promenade_2.jpg
こちらの学生はただ今夏休み期間中で、繁華街ではショッピングを楽しむ人、郊外ではアウトドアレジャーを楽しんでいる人など、普段よりもティーンの姿をよく見かけるようになりました。

ティーンエイジャーのファッションに注視すると、西海岸ではTシャツにデニム素材のショートパンツスタイルが一般的で、昔にくらべると極端に太った人はあまり見かけなくなった印象です。

Monica_3rd_Street_Promenade_3.jpg
男の子たちはTシャツ+丈パンツにリュックを背負うスタイルが一般的で、男女とも基本スタイルを統一しつつ、色や細かいディティールの部分で差別化を図っているようです。(画像の男の子は20代前半かも)

Festa_Beer_Truck_1.jpg
アメリカの夏も日本の夏と同じで、地方都市などで様々なフェスタやイベントが
週末に行われています。

一般的には中央の広場に音響設備の整ったステージを設営し、歩行者天国になった道路沿いにはフードトラックや屋台が立ち並び、ファストフードや雑貨類を売っているのが基本スタイル。

そこには家族連れや犬を連れたお父さん、仲間同士でおしゃべりしている若者の姿を見受けられます。(画像はノースカロライナ)

生ビールを思いっきり飲みたい人も安心してください。
特設ビール売り場もちゃんと準備されています。

Festa_Beer_Truck_2.jpg
ビール売り場のレジの裏には巨大なビールサーバーがあり、
いろんな種類のビールに対応すべく、10以上の蛇口が取り付けられていました。

Festa_Beer_Truck_3.jpg
実はこの巨大なビールサーバーの正体は 「トレーラー」 なんです。
トラックの種類を言い表すならば、「移動式ビールサーバー車」 と呼ぶのだろうか・・・
いかにもアメリカらしい光景です。

ちなみにトラクターの車種は 「International 4000 series」 
1989年から2001年頃に製造されたモデルで、今では後継機種のInternational Durastarに代替えされ、見かける機会が少なくなってきました。

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話は変わりますが、
ちょっと前の西海岸といえば、1970年代のアメ車やピックアップが結構街中を走っていたけど(ボロボロの車が)、最近ではあまり見かけなくなり残念です。

これまで低賃金で働くヒスパニック系労働者がボロ車を乗っていたんだけど、今は壊れなくて燃費のいい日本車のエントリーカーなどを普通に乗っていたりするし、Uber(自動車配車アプリでの配車サービス)が充実しているおかげで安価で送迎してもらえたりと、車の所有環境もどんどん変化しています。

画像のToyota Supraもアメリカではなかなか見かけませんね。

Los-Angeles_110_Free_way_Peterbilt_359.jpg
ハイウエイを走行する大型トラックも 「エアロフォルム系のボンネット型」 ばかりで
個性がなく、画像の 「Peterbilt 359」 など、各社の1970年代車は絶滅寸前の状況。

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1990年頃まで生産されていたMack Rシリーズ(画像はRD)でも、すでに代替わりをしていてほとんど見掛けません・・・

車にしても消費者にしても、どんどん若い世代が台頭してくるようになるのは嬉しいのですが、古い世代が日常から消えてしまうのはいささか寂しいものですね。

| 未分類 | 09:01 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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【Toyota Kijang】インドネシアの多目的車 「初代キジャン」

昨年(2015年)の12月、インドネシアのジャワ島を訪問する機会がありました。

こちらの車事情は現代の車と混じって、1970年代の日本車を中心に40年選手が普通に走っているし、黄金キャンター(現地名Colt diesel)は写真を撮るのも面倒なくらいにウジャウジャ見かけます。 旧型商用車ファンにとっては夢のような世界ですね。

さて、インドネシアでは長年見てみたかった多目的車 「初代トヨタ・キジャン」 を獲得するのが最大のミッション。

貴重な初代キジャンをGetするため、暇をみてはいろんな場所を歩きまわったものの、大都市のジャカルタやスラバヤではキジャンの獲得ならず・・・
(2代目だったら見かけたが)
「都市部には居ない」と悟った私は、中部ジャワエリアの田舎地域で探索してみると、

そこには・・・

Toyota_1st_Kijang_1.jpg
いた!いた!いた!いた!

朝市近くの屋台が並んだ場所で初代トヨタキ・ジャンが居ました! 
でも駐車位置の関係でフロント側の写真撮影が今一つ。
近くにボーッと椅子に座っている人に、「この車のオーナーは誰?」 と聞いてみると、
その人は屋台に居る人を指差して教えてくれた。

早速キジャンオーナーに写真撮影の件で話しかけてみると、

キジャンオーナー  ( ゚д゚ ) 「????」 

何で俺の車を撮る必要があるのか? みたいな表情をしていたので、
チップを少量渡すと、キジャンオーナーは無言で車の方向へ歩き出しました。

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青のノースリーブ ジャケットを着ている人はフリー誘導員で、キジャンオーナーを教えてくれたのもこの人。 車をバックさせる時に誘導し、その見返りにチップをもらうことで収入を得ているらしい。

写真を数枚撮った後、キジャンはすぐに走り出したため、細かい部分は観察できなくて残念でしたが、かなりオリジナルを保っている車体でした。 
(理想をいうと、窓はガラスじゃなくて幌タイプを見たかった)

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こちらも中部ジャワの地方都市で見かけた初代キジャン。

初代キジャンは1977年6月に発売された多機能車で、この初期モデルは「必要最低限の機能」と「過酷な使用環境にも耐えうる性能」、そして汎用性に豊んだ低価格車」というコンセプトに基づき、ノックダウン(CKDタイプ)された車両で、インンドネシアのほかフィリピンやマレーシアなどでも現地名で発売された。
(残念ながら日本での販売はされていない)

初代、2代目キジャンは折り紙細工のようなボディが特徴ですが、これにはインドネシアでノックダウン生産をする条件に、ボディ部品を現地で調達する必要性があったが、現地の技術で設備投資を少なくすることを考慮した結果、直線の折り曲げを行うベンドを中心にした結果だったから。

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続いて中部ジャワのガソリンスタンドで見かけたピンクの初代キジャン。
ちなみに給油口は助手席側のドアノブ後方にあります。

オーナーが若いだけに、足回りを中心にカスタムされていました。 フロントバンパーは2代目キジャンからの流用らしく、フロントグリルのオーナメントは宗教的なものが取り付けてありました。

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キジャンといえば、カロセリという町の自動車工場レベルのボディ架装メーカーとの繋がりが強く、カロセリ業者はバスボディやトラックの架装を手掛けてきた経験を生かし、初代キジャンも各地のカロセリの手によって様々なボディが製造されたそうだ。
(カロセリとはイタリア語のカロッツェリアの発音からきているのだとか) 

画像のバスボディもそうしたカロセリ業者の一つが制作したものだと思われます。
(フロントフェンダーも違っていますね)
オーナーのリクエストに応じて架装してくれるため、ニーズに合った車が素早く手に入る一方で、雨漏りとかのトラブルも多かったのだとか。

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カロセリの技術ではスライドドアやテールゲートを制作するのは厳しかったようで、ヒンジ式の2列目ドアやRRエンジン搭載車に見られたような、エンジンメンテリッドのようなリヤハッチが見受けられます。

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インパネ周りは本当に必要最低限のものしか付いていませんでした。 エアコンも無いので当然HVAC(エイチバック)も必要ないし、ラジオや時計すらありません。
今の時代だと逆にシンプルな運転席も新鮮に感じるし、楽しそうなイメージがある。
不思議なものですね。


【Toyota Kijang】
製造期間 1977-1980年

絶滅度 ★★★☆☆
レア度 ★★★☆☆
満足度 ★★★★★
状態  現役車
撮影地 インドネシア 中部ジャワ地域
撮影日 2015年12月



【1976年12月】
トヨタは新たに開発した多目的用途車BUV(basic utility vehicle)をまずフィリピンに導入し、今後状況に応じて他の国々にも導入することを発表した。
(フィリピンではタマラオという名前で発売)

【1977年6月】
多目的用途車BUVをインドネシアで発売することとなり、トヨタ車の輸入・販売代理店である「トヨタ・アストラ・モーター社」を通じて販売された。
インドネシアでの車名は「Kijan:キジャン」とし、現地で鹿を表す言葉を使用した。

キジャンはインドネシアの工業化政策と多様化する輸送ニーズに対応するために投入されたもので、キジャンの組み立てはインドネシアのトヨタ車の組み立て会社である「マルチ・アストラ社」が担当するが、エンジン、トランスミッション、シャシー等は日本から供給し、キャブ、デッキ、フレーム等は現地のトヨタ・モビランド社が生産を行った。

搭載エンジンは 水冷直列4気筒OHV 1200cc のガソリンエンジンに4速フロアMTが組み合わされる。 ローサイドピックアップの最大積載量は855kgとなっており、当初の月販台数は200台であった。

初代キジャンはいろんな制約の中、台数も多く売れたとはいえないけども、国の発展に尽力を尽くした車であり、今もなお現役で使われているという現実に、敬意を表したい。

| Toyota | 14:29 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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【OSHKOSH】 S-Series Front Discharge Mixer

今回はマニアックなブランド、(米)オシュコシュ(Oshkosh)の特殊車両をご紹介。
あまり聞きなれないオシュコシュですが、軍用車両や特殊トラックトラックを製造し、
ウィスコンシン州オシュコシュにその拠点を置いている企業です。

Oshkosh_S-series_1.jpg
そのオシュコシュの製品の中で群を抜く ”ゲテモノ度” を誇る
「S-Series Front Discharge Mixer」 の登場です。

この車の特徴は、前方排出型のミキサードラム、アルミ製のセンターキャブ、後方の箱にエンジンを搭載したユニークなスタイルで、初めて見た人は驚くことでしょう。

とはいってもFront Discharge Mixerは玩具やミニカーなどにもなっていることから、
ここアメリカではそこそこの認知度もあるのではないでしょうか。

足回りを見てみると、メインのタイヤ以外に補助輪が沢山ついていますが、これはアメリカの州ごとに決められた 「ブリッジフォーミュラ」 という規制をパスするもので、トラックの荷重で橋(ブリッジ)が壊れるのを保護するために、一軸あたりの荷重を軽減するためのものです。 ダンプカー等もこうした補助輪を付けた車両を見ますね。

Oshkosh_S-series_2.jpg
このミキサーの動きを観察すると、現場まで頭から突っ込み、運転席のスティックレバーを使ってシュートの位置を動かし、コンクリートを排出していました。

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こちらの車両はイリノイ州の田舎で見かけたもので、基本6X6駆動で1軸がリフトアップする構造になっています。
シューターを伸ばした状態で次の場所まで移動している最中に撮影したもの。

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こんな感じで頭から突っ込んで、コンクリートを排出させます。
日本のメーカーでは前方排出型のミキサーは見たことがなく、おそらく生産されていないと思います。

Oshkosh_F-Series.jpg
一応オシュコシュには一般的なタイプもあって、これは「F-シリーズ」と呼ばれるもの。
当然オシュコシュなので全輪駆動となっています。 インダストリアルデザイナーが全く関知していないと思われる無骨なデザインは、トラックというより重機に近い印象です。

| Other American | 23:42 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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【Mazda Boxer】 マイノリティなマツダの4トン車

ここ数年、Mazdaの乗用車は 「デザインと走り」 でお客様の心を掴み、
好調なセールスを続けていると聞きます。

そんなMazdaにも過去には経営危機があり、1973年のオイルショックの影響でロータリー車が売れなくなった時期と、1989年に展開した 「5チャンネル体制」 の弊害によりフォード傘下になったが有名です。(2015年9月に資本関係を解消)

またMazdaの過去には4トントラック市場に参入していた時期があり、
「MAZDA BOXER」 という名のトラックを発売(1969年~1980年)していましたが、
販売台数が少なかった影響か、日本ではまずお目にかかることは出来ません。

vietnam_HoChi MinhCity
2015年11月、ベトナム・ホーチミンに行く機会があり、空港からホテル移動では軽いボッタクリタクシーに逢うし、街中を歩けばしつこく勧誘する人(自転車タクシー)が多いし、アオザイという民族衣装を着た女の子は居ないわで、ベトナムに対する残念な気持ちが残ったままホテルで就寝することにしました。



ホテルの部屋で歯磨きをしながら外を眺めていると、近くに古そうなトラックを発見!
キャビンの型から 「マツダ・ボクサーか!?」 と思ったのですが、
ベトナムなので残念な 「起亜ボクサー」 の可能性の方が高い。

ある種の不安を持ったまま、古いトラックを確認しに行くと、そこには

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正真正銘の 「マツダ・ボクサー」 が駐車していました。
ホーチミン市中心部にはトラック規制があって、重貨物車は6:00~21:00までは市中心部に乗り入れることはできません。

従ってこのボクサーも深夜時間帯になったことで移動してきたのでしょう。 運転席には昼寝(?)している人、荷台にもハンモックで寝ている人が居ました。

Mazda_Boxer_vietnam_1.jpg
ボクサーといえば 「6つ目ライト」 とフロントパネルに設けられた 「コーナーウインドー」 が特徴で、個性的な顔立ちをしています。 これらは安全設計思想が込められた結果の機能であり、コーナーウインドーについてカタログには 「足元の確認ができる大きなウインドー。 カーブ時やスタート時の安全を高めます」 と書かれていました。

ちなみにフロントに書かれた ”suachuadien” というのは電気修理らしいです。

Mazda_Boxer_vietnam_3.jpg
架装は建柱車っぽいのですが、地面を掘るドリルは見当たらないです。
ハンモックで寝ている人や電線リールの上で寝ている人の姿が確認できますね。

IMG_9025.jpg
ホーチミン郊外では ”残念な方の起亜ボクサー” を見ることができました。
ボクサーの特徴であるコーナーウインドーはあるものの、フォグライトはバンパー側に移設されてしまい4灯式ライトになっています。

マツダ・ボクサーのライセンス生産車なので似ていて当然ですが、販売台数ではおそらく起亜の方が多いと推測します。 結局ベトナム滞在中はこの2台しかボクサーを見かけることができませんでした。


1970-1974_4t車市場シェア
気になるマツダ・ボクサーの国内販売ですが、1970年から1974年までの国内4トン車市場を見てみると、2.5%前後で推移しています。

この時期は三菱ふそうと日野自動車が4トン車市場を牛耳るため、馬力競争を筆頭とする開発競争が毎年行われていたため、4トントラック市場を本業としていなかったマツダやトヨタのシェアは低いままだったのです。
(データ出典:初代 日産ディーゼル・コンドルの発売資料より)

1970-1974_4t車市場_販売台数
マツダ・ボクサーの販売台数を見ると、年間2,000台強(200台/月)のイメージ。
1969年~1980年までの累計販売台数を予測しても20,000台弱がいいところ。
(1973年下期からの販売台数の落ち込みは、オイルショックの影響によるもの)

IMG_8093_2016070310472353e.jpg
ここ20年近く現役のマツダ・ボクサーを見たことがありません・・・

廃車体であれば2台は確認済みで、その1台は北海道で目撃したダンプ。
欠品や破損が多いので、レストアするにはハードルが高そうですね。
純正色の「ブローニー・イエロー」に白の帯が入っている個体でした。
(ブローニーとは英語で力強いという意味)


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もう1台のボクサーは簡易クレーン付きの平ボディ車。
ミラーサイズ、ポジションランプのクリア化などから推測すると、
1974年から1980年頃までの後期に生産されたモデルのようです。
ボディーカラーはこの時期に採用された 「パワードグリーン」 と呼ばれるもの。

あぁ、動いているマツダボクサーを見てみたい。


【Mazda BOXER】
国内販売期間 1969-1980年
絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★★★★★


1969年10月1日、マツダはキャブオーバータイプの中型トラック 「ボクサー(4t積、3.5t積)」 を発売した。

これは近年の輸送の近代化に伴い、輸送効率の高い中型トラックの需要が急速に高まっていることから、この市場に対処するためにマツダが初めて中型トラック市場に進出したものであった。

ボクサーは特に安全性、使い易さ、経済性をテーマにした設計で、ユニークな中型トラックとして登場した。 特にエンジンは、世界最大のディーゼルエンジンメーカーの(英)パーキンス社と共同開発した、YA型(6気筒、3.8Lディーゼル、110ps)エンジンを搭載し、 5速ミッションとの組み合わせにより、最高速度は1057km/hであった。 シートはこのクラスで初めて仮眠ベッドにもなるフルリクライニングシートを標準装備している。

当初の月産台数は500台とし、ボクサー4t車の価格は135万円であった。(東京)
「ボクサー」という名称は、ボクサー犬のようにたくましく、俊敏な車という意味が込められている。

【1969年10月】 中型キャブオーバートラック 「マツダ・ボクサー」 を新発売。
【1970年3月】  ボクサーに 「ロングボディ車」 と 「ダンプカー」 の2機種を追加。
【1974年11月】 ボクサーシリーズの全面改良を実施。
           エンジンは低・中速域での粘り強さを高めた新設計のZCエンジン
           (パーキンス社と共同開発 6気筒、5.5Lディーゼル145ps)し、
           使い易いエンジンとした。
           また、9機種にパワーステアリングを標準装備し、サービス面では
           チルト式キャブを採用している。
【1975年4月】  簡易クレーンの需要拡大に伴い、4.5t車をベースに2t吊クレーン付
           トラックを発売。
【1975年9月】  4t車をベースにトラックミキサー車を発売。
           昭和54年ディーゼル車規制(K規制)導入に伴い、販売を中止した。

| Mazda | 07:14 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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