
東京都中央区築地にある”築地市場”
築地市場の食堂がマスコミに取り上げられたり、冷凍マグロの競り場が外国人に人気だったりと東京の観光地としても有名になりましたが、未だに足を踏み込んだことがなかったので、お休みを利用して社会科見学をしてきました。
朝9時過ぎ築地市場に到着したのですが、すでにピークを過ぎている感じで、忙しく動く関係者もいれば休憩している人もあちこちで見かけます。
今回の目的は、後日家族で訪れた際の下見(特に食堂)と、築地市場名物の”ターレット トラック”です。

「キタ、キター!」 と思ったのは最初だけで、多くのターレット トラック(以後ターレ)が行き交っています。
それもそのはず、築地市場に2.000台前後のターレが存在するそうで、
電動式ターレとガソリン式ターレが混在している状況です。
環境面と衛生面から、今後は電動式ターレに統合されていくと思うのですが、エンジン音を掻き立てて向かってくるターレの方が魅力を感じますね。
右側のパンチングメッシュのある車両がガソリン式ターレで、左側が電動式ターレ。
どうです、ガソリン式の方が味があるでしょ!

小回りが利いて乗り降りがスムーズ。
ヘルメットも不要でナンバーを取得すると公道も走れる。
これらの市場のニーズを反映して造られた形が ”円筒形の動力部が回転する構造”で、ターレットという名称もこの構造の事を指しています。みなさん簡単に乗っているようですが、ハンドルは重くて乗るにはコツが必要だとか。最大積載量は1t程で見た目の割に力持ちですね。
円筒形上部の手すり状のものがハンドルで、回すと筒自体が回転し360度回転する自由度の高さを持っています。
ハンドルの内側にあるリングがアクセルになってて、どの位置からでも軸を傾斜させることでオン・オフ操作をします。ブレーキは右側の床から生えていて、サイドブレーキは右側の床から生えたTレバーを引っ張ります。
筒の上にはガソリン給油口と運転切り替えレバー(前進/ニュートラル/後退)が見えますね。

価格はちょっと高くて軽自動車が買える金額(110万円前後)なので、リース契約で使っている業者も見かけますね。
【Turret Truck】
推定製造期間 不明
1963年、ターレット式構内運搬車が小型特殊自動車に認定される。
1980年代の後半より築地市場内の荷物の運搬や牽引で、ターレットトラックが必要不可欠になる。
動力源はガソリン式、CNG式、電動式と動力源の3種類
小型特殊自動車の規格により、最高速度は15km以下に抑えられている。
【製造メーカーと商品名】
・朝霞製作所 ターレット トラック(登録商標)
・関東農機 マイティカー
・富士重工 モートラック
・日本輸送機 エレトラック
撮影地 東京都
撮影日 2011年9月

(株)青島文化教材社から 1/32 特殊荷役シリーズでターレットトラックがプラモデルになっています。
流通数次第ではプレミアが付きそうなほどのマニアックな商品ですね。
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