いろんな国に行く機会があり、最近では9年ぶりにタイ(バンコク)に行ってきました。
タイに行かれる方は人それぞれ楽しみ方がいろいろありますが、私の場合は乗り物系を楽しむこと。

バンコク市内の渋滞は相変わらず解消していませんが、BTS(スカイトレイン)やMRT(地下鉄)などは安くて便利ですし、バスやバイクタクシーなどそれなりのリスクがあるものの手軽で安い。 いろんな交通手段を使えば自由自在にどこでも行けます。

9年前のバンコクは70年代のトラックが沢山走っていましたが、久しぶりに訪れるとトラックの更新が進んでいて、街中や高速道路で見るトラックは最近のモデルばかりで面白みがありません。
たまに見かけるのが個人所有と思われる使い込まれたいすゞTXD系のボンネットトラックくらい。

仕事でバンコク市内を移動中に「いすゞTXDトラック」の”ねぐら”を発見したので、休日にトゥクトゥクやバイクタクシーを駆使して訪問してみました。
そこは高速道路の高架下を利用した駐車場で、周辺一帯は運転手などが暮らしているスラム街が広がっており、掘立小屋のような住居と住民相手に商売をしている店舗が沢山集まっているような場所なので、外国人観光客は居るわけありません。
当然トラックの写真を撮っている私は異質な存在です。

こちらの「いすゞTXDトラック」はタイで伝統的な装飾を施した車両です。
画像では分かり難いけどドアレスの木製キャビン仕様となっています。
「何故いすゞTXDトラックが多いか?」 という疑問が湧いてくると思いますが、タイにおけるいすゞの事業は1956年よりスタートし、当初は完成車の輸入ビジネスでしたが、1963年にタイ政府の自動車国産化政策を受けて自動車組み立て工場を建設し、
セミノックダウン方式で日本から部品を輸入してトラックの組み立てを開始しました。
その時に生産されたの車体がTXDトラックで、タイ政府の政策もあって半ば国民車的な位置づけになったのだと思います。 サードパーティ業界も純正品より安くパーツを供給してくれているのでTXDトラックは現在も生き延びてこられた訳です。

タイでセミノックダウンされたいすゞTXDトラックはキャビンレス(フロントウインドとスカットルのみ装着)だったようで、ルーフやボディ周辺は木製のパーツを装着している車両が基本となるます。
装飾はタイの宗教や寺院などをモチーフとしていて、幸福と安全と商売繁盛などを願ったものだとか。

こちらのTXDはドアパネルが装着されており、LEDライトやミラーを多数装着した近代手法の飾りで仕上げられています。 全長が短いのでダンプ仕様かもしれません。
この日一番美しいTXDトラックでした。

TXDトラックの日本生産は1970年代に終了しましたが、タイでは80年代も生産が続けられフロントフェイスもスクエア顔に変更されました。
グリルに取り付けられたいすゞマークは矢羽タイプになっています。

このTXDトラックのディティールを観察することにします。

後ろ周りは、追突時の車両潜り込みを防止するリヤバンパーやサイドバンバー、マーカーライトなど未装着で、交通弱者に対しての安全は全く考えられていません。

ヘッドライトの光軸も大変なことになっていますが、気にならないのですかね。
それから、リベットを沢山つかった装飾をしているのが何故かTXDトラックだけというのも気になります。
タイ語が話せればドライバーにインタビューしたいのですが、英語で話しかけても微笑むだけでした・・・

最後は運転席周りです。
運転に必要最低限のメーターとスイッチのみのシンプル仕立て。 キャビンの木製はもちろんのこと、シートも木製にクッションを敷くだけのもので、もうベンチに座って運転するような感覚です。 背もたれの角度(トルソ角)は垂直ですし、こんな車両を運転しているドライバーの体が心配になりますが、これからもTXDトラックと共に頑張ってほしいです。
タイに行かれる方は人それぞれ楽しみ方がいろいろありますが、私の場合は乗り物系を楽しむこと。

バンコク市内の渋滞は相変わらず解消していませんが、BTS(スカイトレイン)やMRT(地下鉄)などは安くて便利ですし、バスやバイクタクシーなどそれなりのリスクがあるものの手軽で安い。 いろんな交通手段を使えば自由自在にどこでも行けます。

9年前のバンコクは70年代のトラックが沢山走っていましたが、久しぶりに訪れるとトラックの更新が進んでいて、街中や高速道路で見るトラックは最近のモデルばかりで面白みがありません。
たまに見かけるのが個人所有と思われる使い込まれたいすゞTXD系のボンネットトラックくらい。

仕事でバンコク市内を移動中に「いすゞTXDトラック」の”ねぐら”を発見したので、休日にトゥクトゥクやバイクタクシーを駆使して訪問してみました。
そこは高速道路の高架下を利用した駐車場で、周辺一帯は運転手などが暮らしているスラム街が広がっており、掘立小屋のような住居と住民相手に商売をしている店舗が沢山集まっているような場所なので、外国人観光客は居るわけありません。
当然トラックの写真を撮っている私は異質な存在です。

こちらの「いすゞTXDトラック」はタイで伝統的な装飾を施した車両です。
画像では分かり難いけどドアレスの木製キャビン仕様となっています。
「何故いすゞTXDトラックが多いか?」 という疑問が湧いてくると思いますが、タイにおけるいすゞの事業は1956年よりスタートし、当初は完成車の輸入ビジネスでしたが、1963年にタイ政府の自動車国産化政策を受けて自動車組み立て工場を建設し、
セミノックダウン方式で日本から部品を輸入してトラックの組み立てを開始しました。
その時に生産されたの車体がTXDトラックで、タイ政府の政策もあって半ば国民車的な位置づけになったのだと思います。 サードパーティ業界も純正品より安くパーツを供給してくれているのでTXDトラックは現在も生き延びてこられた訳です。

タイでセミノックダウンされたいすゞTXDトラックはキャビンレス(フロントウインドとスカットルのみ装着)だったようで、ルーフやボディ周辺は木製のパーツを装着している車両が基本となるます。
装飾はタイの宗教や寺院などをモチーフとしていて、幸福と安全と商売繁盛などを願ったものだとか。

こちらのTXDはドアパネルが装着されており、LEDライトやミラーを多数装着した近代手法の飾りで仕上げられています。 全長が短いのでダンプ仕様かもしれません。
この日一番美しいTXDトラックでした。

TXDトラックの日本生産は1970年代に終了しましたが、タイでは80年代も生産が続けられフロントフェイスもスクエア顔に変更されました。
グリルに取り付けられたいすゞマークは矢羽タイプになっています。

このTXDトラックのディティールを観察することにします。

後ろ周りは、追突時の車両潜り込みを防止するリヤバンパーやサイドバンバー、マーカーライトなど未装着で、交通弱者に対しての安全は全く考えられていません。

ヘッドライトの光軸も大変なことになっていますが、気にならないのですかね。
それから、リベットを沢山つかった装飾をしているのが何故かTXDトラックだけというのも気になります。
タイ語が話せればドライバーにインタビューしたいのですが、英語で話しかけても微笑むだけでした・・・

最後は運転席周りです。
運転に必要最低限のメーターとスイッチのみのシンプル仕立て。 キャビンの木製はもちろんのこと、シートも木製にクッションを敷くだけのもので、もうベンチに座って運転するような感覚です。 背もたれの角度(トルソ角)は垂直ですし、こんな車両を運転しているドライバーの体が心配になりますが、これからもTXDトラックと共に頑張ってほしいです。
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