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【Ural 375】 旧ソビエト連邦時代の6×6トラック

現在、ソチ冬季オリンピックが開催されていますが、連日のメダル獲得など日本人選手の頑張りに”パワー”を頂いております。 これまでの夏冬のオリンピックといえば、女性選手中心に話題になっていましたが、今回のソチでは男性陣の活躍が光っていますね。

さて、ソチといえばロシアの避暑地、ロシアと言えば旧ソビエト連邦、旧ソビエト連邦といえば冷戦時代には悪役のイメージ(教育環境の影響)が刷り込まれ、「寒い土地で娯楽も少なく人々は暗い」という印象を抱いていました。

ところが数年前にロシアの首都モスクワを訪れた経験等で、ロシアの印象が大きく変わったのです。分かりやすく表現すると「大雑把でテキトー」「強引で無神経」柔らかく表現すると「ダイナミック」かな。

モスクワ空港でタクシー手配してもらったら、カローラクラスの小型タクシーが現れたんですよ。トランクにはスーツケースが2つしか入るスペースがないのに、無理やりあと3個載せようとしてスーツケースが割れたことがありました。

また、そのタクシーが大渋滞にはまり、仕事会場に着いたのが夜の9時過ぎと大幅に遅れ、現地の女性スタッフ(美女)が「夜食を頼むからこのメニューから好きなものを選んで」と言ってきたので、好きなものを選んで30分近くお腹を空かして待っていると、その女性がやってきて「お店は9時で閉まっている」と悪びれる様子もなく言ってきたり…

Ural_375_1.jpg
さて、ロシア製トラックといえば「時代遅れで軍用関係で開発された車両」のイメージが強いですね。

第2次世界大戦辺りまではアメ車を参考にした自動車車開発を行っていましたが、冷戦時代に入り欧州等から車の輸入が制限されたため競争が無く、モデルチェンジのペースも遅くなり次第にロシアの自動車産業が時代遅れになってしまったのです。

画像はロシアで撮影したURAL自動車工場製の「Ural 375」全輪駆動トラックです。軍用車だけにへたに撮影すると捕まったり、撃たれそうなので遠方より撮影。

Ural_375_2.jpg
この2台の「Ural 375」はベルリンで撮影したもの。

ロシアは春になると雪が溶け出し、舗装されていない道路は泥濘になり、あちこちで川ができます。車体設計は古くてもそういう道路状況でもカンガン走れるような車体造りはさすがですね。「Ural 375」は軍用車だけでなく、木材運搬用として使用したり、スタックした車両を救助するためのレッカー用などロシアでは広範囲に使われています。

ボンネットの右側からキノコみたいなものが生えていますが、これは水没してもエンジンが空気を吸えるようにしたシュノーケルで、農業用トラクターのようなタイヤと合わせて、かなりスパルタンな印象を受けます。

Ural_375_4.jpg
指揮通信車や兵員輸送用として荷台にはプレハブのような箱型キャビンを乗せていているのですが、幌荷台だと寒い土地柄なので兵隊さんが凍死するのかな。

Ural_375_3.jpg
ホイルの中央(ハブ)からタイヤのバルブにかけて変なパイプが付いていますが、これは「タイヤ空気圧制御装置」というもので、悪路での走破性を高めるために全てのタイヤに取り付けられ、運転席からの操作で空気圧を調整するものです。

技術は戦争によって進歩するのが多いのですが、人間が競うオリンピックがあるのなら、技術を競うオリンピックも大々的にやらないのかな?と思います。 そうしたら日本勢は結構強いかも。


【Ural 375 4.5t積】
推定年式 1965-1976年

1965年、戦後世代の軍用トラックを近代化するため「Ural 375」トラックが開発された。
1969年、改良型(汎用型?)の「Ural 375D」を開発し、軍用/民間用として使われる。
1976年、Ural 375をベースに「Ural 4320 6t積」を開発。
4320は現在でも継続して生産が続けられているらしい。
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| Russian trucks | 23:11 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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【KAMAZ】 見た目は古いが・・・

その昔、乗用車領域はレースで培った技術を市販車にフィードバックしながら進化しましたが、トラックの場合は軍用車で培った技術により走破性や耐久性を高めました。

今回取り上げる KAMAZ は、元々ロシアで軍用車を作る国営企業のような存在で、米ソ冷戦時代(1945-1989)には相当の需要と開発資金が流れていたと想像できます。ところがソ連崩壊(ロシア誕生)とともに軍・国営/公営企業等からの有効需要が激減したこともあり、中・大型トラックの需要が著しく落ち込んだそうです。

「KAMAZなんて聞いたことが無い」と思う人が大多数と思いますが、過酷なラリーで有名な「パリダカ」では常勝軍団として君臨しているのです。軍用トラックの製造技術で得た高い走破性を生かし、デザートや大きな段差をいとも簡単に走破する姿は圧巻です。

Kamaz-1.jpg
画像はKAMAZを代表する大型トラックの4/5シリーズ。
(Kamaz 53212と推定 / 2005年6月 ロシア)

日本のバンよりも全長が短く、キャブ後方にはハイマウントされたエアクリーナーが印象的です。キャブスタイルは直線基調でポン付けされたベッドスペースは暫定的なもの。さすがに古臭く感く感じますね。

ロシア郊外は道路網が発達していないため、ちょっとでも雨が降ると泥濘になるし、冬になると凍結した路面を走行するのが当たり前になります。また軍事的な理由なのか橋が少ないので、時には川にトラックのまま飛び込み横断する必要もあります。このような現地事情によりトラックには走破性と耐久性とエアクリーナー位置(水没しても動ける)が重要な設計要件になっているのです。

幹線道路であれば欧州からやってきたトレーラーを見かけることもあります。

Kamaz-2.jpg
こちらは Kamaz 55111 6X4 Dump (2007年8月 ロシア)
痛んだ路面を削り取り新しく舗装をしているのですが、春になるとこうした工事がいたる所で見かけます。というのはロシアは今でもスパイクタイヤを装着しているので、アスファルトを痛めやすいのです。

アーミー色のダンプをよく見かけますが、いざという時に軍用車両としても使うつもりなのかな?

Kamaz-2.jpg
Kamaz 55111 6X4 Dump (2005年6月 ロシア) 
こちらのダンプ荷台は左右にもダンプできる「三転ダンプ」でしょうかね。


【Kamaz Series 4/5】
推定製造期間 1976-1994年頃

1976年、トラック、バス、軍用車両等を生産するKAMAZ(カマ自動車工場)を成立。
組立ラインから最初に送り出したモデルと言われている。
搭載するエンジン例としてV型8気筒ターボディーゼル10.85 L(240ps)等があるがその他の詳細は不明。


Kamaz-2.jpg
どことなく”三菱ふそうザ・グレート”に似ているので、顔面をスワップさせてみました・・・

| Russian trucks | 12:06 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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【ZIL 130】 ソビエト連邦時代の代表車

2007年2月

2月のモスクワの最高気温の平均は約-4℃、最低気温は-11℃で、寒さの厳しい時期にロシアに行ってきました。
ビザが必要だし、モスクワ直行便も怪しい航空会社しかないし、言葉も分からない・・・
隣国なのにとっても遠く感じるロシアには、寒さと不安がいっぱいで行きたくありませんでした。

イギリスからモスクワに入国して、外国人用のイミグレ(入国審査)に向うと黒山の人だかりで、いろんな国の人が割り込んできます(怒!)手にはヘナで刺青のような模様を入れたご婦人が赤ん坊を抱えながら割り込んできたりと油断を許しません。(前の人にピッタリとくっつかないといけない)

イミグレに到達するまでに2時間、審査は日本のパスポートの力で何も聞かれずにハンコを押して無事入国できましたが、すでに夜の8時を過ぎている・・・

モスクワに向うタクシーでは、運転手は数日間風呂に入っていないようで車内に悪臭が漂っているし、渋滞が酷くて全然進まないし、打ち合わせ時間の9時に遅刻しちゃうわで散々でした。

ZIL 130-1.jpg
最終日の朝になんとか時間を作って早朝散歩に出かけると、-15℃くらいに冷え込んだ街は路面が滑りやすくて、散歩するのも一苦労。道路の雪の塊はカチンカチンに凍っており、クルマが乗り上げると「バリバリバリ」と音を立てるほど凍っています。

極寒の中でやっと見つけた古そうなトラックは”ZIL 130” で、軍用車両も手がけるロシアの大手トラック・重機メーカーのクルマです。

寒いのはクルマも同じで、ラジエーター部にはオーバークール対策のカバーが取り付けられ、寒冷地仕様になっていました。キャビンはチョップドルーフのような低いルーフを採用しているのですが、これは暖房の効きをよくするためにガラスエリアを狭くしたのか、それとも軍用に転用を意識しているのか?(考えすぎかな)

このトラックは架装部やカラーリング、コーションラベルから電源車のようです。

【ZIL 130】
推定年式 1980-1994年頃

1958年にZIL 130のプロトタイプが登場し、1962年から製造を開始した。
駆動方式は4X2でエンジンは6Lの直8ガソリンエンジンを搭載(170馬力)
全幅は2500mmで国産大型ボンネット型同等の全幅を有します。
(いすゞTD 2460mm)
最大積載量は4tで、ダンプ、消防車、トレーラー牽引用トラクタなどでソビエト時代の経済を支えていました。
1966年1977年1980年にマイナーチェンジを行って32年程製造されていましたが、1994年にZILとしては製造を終了。

状態  現役車
撮影地 ロシア モスクワ
撮影日 2007年2月


CIMG0756.jpg
こちらは夏のモスクワで撮影したZIL 130のリフトアーム車。
独立したサイクルフェンダーから古いタイプと思われますが、詳しい資料がないので年式等一切分かりません。
後方に見える大型トラックはMercedes Benz NG。

【ZIL 130】
推定年式 1966?-1977?年頃
状態  現役車
撮影地 ロシア モスクワ
撮影日 2008年8月



| Russian trucks | 00:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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