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【スペースドリーム】 国産初の2階建てバスだが・・・

1980年代は高速道路網の発達と、折からの観光ブームによってバス旅行がますます盛んになった記憶があります。当時、私が小学生の頃には夏のイベントの一つとして”親子旅行”と呼ばれていたバス旅行がありました。

この親子旅行というのは、地域ごとに区切って行っていたわけですが、中型バス1台を貸切って各地の観光地まで日帰り旅行をしたもので、今は亡き熊本の”火の国ランド”、長崎の”オランダ村”、大分の”マリンパレス”など行った記憶があります。

バス車内ではバスガイドの話を聞いたり、みんなでゲームをしたり楽しんでいんたのですが、観光バスのデラックス化により、大人は「カラオケ」や「映画」を楽しみ、子供はゲームウォッチなどをやるように変化したように思います。

観光バスに対する事業者の要求はよりデラックス化を望み、次第に欧州バス的なスタイルや快適性を求め、昭和55年(1980)頃からは、ネオプラン、バンホール、MAN等の輸入車を観光バスに利用する動きも出てきており、競争がますます激しくなってきた頃に外国製の2階建てバスが出現したのです。

しかし、外国製バスは部品供給・サービスの対応等の面で不安があり、昭和58年(1983)のモーターショーには睦三菱ふそうエアロキング(1985年1月発表)、日野グランビュー(1985年1月発表)、日産ディーゼル・スペースドリーム(1984年11月発表)、といった国産2階建てバスが参考出品され、2階建てバスブームが訪れたのです。

しかし、当時の道路事情が大型2階建てバスが安全に運行できるとはいえなかった事と、日本では全高が3.8mに制限されていたので居住性が犠牲になり、観光バスとしては需要が一巡すると販売は伸び悩んだとか。

P_GA66T_1.jpg
画像は熊本県で余生を過ごしている日産ディーゼル・スペースドリーム。
ネット情報によると、1988年までに販売された台数は試作車を含め11台とのこと。

販売台数が少ない貴重な車両なので、出来れば公道復帰を期待したいのですが、いざレストアするにはかなりの労力が必要そうですね。

P_GA66T_1.jpg
国産初の2階建てバスとしてのインパクトもありますが、後軸が2軸化されている点も特別感がありカッコいいです。ネオプラン型のエアベローズに3角リンクを持つ独立懸架のサスペンションを採用し、シンプルな面構成で覆われたボディは富士重工業製のバスボディを架装しています。

【Nissan diesel Space dream (P-GA66T)】
推定製造期間 1984-1988年頃

1983年の東京モータショーでデビュー、1984年11月に発表。
RE10型 V10 370psエンジンを搭載。
全長11.96m 全幅2.49m 全高3.78m
乗車定員74名

絶滅度 ★★★★★
レア度 ★★★★★
満足度 ★★☆☆☆
状態  不動車
撮影地 熊本県
撮影日 2011年12月

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| Large-size Buses | 20:54 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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【Volvo B10M-富士重工】 ’85つくば万博の特注バス

韓国の麗水市では、海洋をテーマにした万博が開催されていますが、入場者数が予想の10%程という少なさだという。
F1韓国GPの開催も観客が集まらないので大赤字だというし、2018年の冬季オリンピックを韓国で開催するのはロケーションの面からも、集客の面からも前途多難の様相を呈しています。

これには中国が相次いでオリンピックや万博やF1を相次いで開催したことにより、韓国も負けじと経済規模に合わないイベントを無理やり開催した結果であり、ホテルや交通のインフラを整備する資金も無く、強行開催したのも理由の一つではないでしょうか。

万博の交通インフラといえば、私の知る限り1985年つくば万博での”連節バス”や1989年のアジア太平洋博覧会(よかトピア)での”ガイドウェイバス”、2005年の愛・地球博ではIMTS(インテリジェント・マルチモード・トランジット・システム)が運行され話題になりました。

VOLVO_B10M_FUJI_1.jpg
1985年つくば万博の”連節バス”は、入場者の大量輸送を目的に、スウェーデン・ボルボ製B10Mに富士重工業のボディを架装し、100台が導入されたそうです。

全長18m程の車体の同車は、日本で活躍できる路線が限られていたので、閉幕後には80台が海外に輸出され、残りの20台のうち19台が東京空港交通が都心と成田空港を結ぶ連絡路線バスとして第2の人生を歩むことになりました。

画像は子供向けの自動車図鑑に”れんせつバス”として掲載されていたもの。

VOLVO_B10M_FUJI_2.jpg
2012年現在、連接バスの現存車を3台程見かけております。

まず1台目はエアポートリムジンカラーのまま動態保存されている車両です。
バス愛好家の団体が所有されているそうで、不動車を引き取って整備されたと聞きます。
経年変化により若干お疲れの雰囲気ですが、輸送機器遺産というものがあればノミネートされてもよさそうですね。

VOLVO_B10M_FUJI_3.jpg
2台目も同じバス愛好家団体が所有する車両。
外側を見る限り、上の車両よりも保存状態は良さそうで、すぐにでも動き出しそうです。
右側は80年代のネオプラン社製の2階建てバスかな、こちらも希少なバスですね。

VOLVO_B10M_FUJI_4.jpg
3台目は上記愛好家団体の近くにある施設の事務所/物置として使われている車両です。
電線を引いており、TVアンテナやエアコンの室外機まで取り付けられているので、室内は快適に過ごせるようになっていますね。
上記2台に何かあった際には、ドナー車としての部品供給とかあると(勝手ながら)心温まる気持ちになります。

VOLVO_B10M_FUJI_5.jpg
前からこの車両の存在は知っていたものの、80年代車両ということで撮影はしておらず、ネットで連節バスの歴史を知り、貴重な存在と気付いたのはつい最近のことでした・・・


そういえば、つくば万博では”ポスト・カプセル”という来場者が21世紀の自分に宛てて手紙を書くというものがあり、妻は当時来場した際に手紙を書いた事を忘れていたそうです。 21世紀に入って20世紀の自分から届いた手紙が届いてビックリしたのは言うまでもありません。

| Large-size Buses | 20:26 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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【いすゞ ハイデッカーⅣ】 縦目4灯顔の大型高速観光バス

福岡県で生まれ育った私にとって、昔から観光バスを利用する時は西鉄バスがお決まりでした。

西鉄バスが保有する車両は、日本国内の大型自動車メーカー4社が製造するバスシャシーに西日本車体工業(2010年に解散)がボディ架装を行う方式だったので、乗った経験のあるバスは一部のバスに限定されてます。

Isuzu_P-LV219S_1.jpg
上記の理由により「いすゞ ハイデッカーⅣ」は全く縁の無かったバスだったのですが、このたび北海道で見かける事ができました。

取り付けられたナンバーは3ケタだったので、1999年以降に登録された中古の車体だと思うのですが、写真を見てのとおりしばらく動いた気配がなく、モール類が脱落した姿になっています・・・

ハイデッカーⅣといえば縦目4灯ヘッドライトとその周りを取り囲むバンパーとメッキモールが個性的で、その後縦目4灯ヘッドライトはいすゞエルガに継承する形でいすゞのデザインアイデンティティになっていますね。

フロントに誇らしげなV10SSのエンブレムがあるとおり、
10PC1型 V10 OHC 直噴ディーゼル 15014cc 330ps の強力なエンジンを搭載。

Isuzu_P-LV219S_2.jpg
【Isuzu high-decker Ⅳ (P-LV219S)】
推定年式 1980-1986年頃

いすゞの大型観光バスシリーズで、V10 300ps級の2車種(P-LV219シリーズ)と全長9mのコンパクトハイデッカー(V8 240ps P-LV217シリーズ)の3車種からなる。

絶滅度 ★★★☆☆
レア度 ★★☆☆☆
満足度 ★★★☆☆
状態  ?
撮影地 北海道
撮影日 2011年9月

| Large-size Buses | 21:29 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑

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【三菱ふそう MS系 パノラマデッカー】 デラックスバスの象徴

最近はあまり観光バスに乗る機会がなく、数年前に会社の研修で乗ったのが最後だったような気がします。

80年代初頭、子供だった頃の遠足や社会科見学の移動の足でお世話になったのが西鉄バスでしたが、配車されるのは何の変哲のない一般的な観光バスタイプで、DX/STDホイルキャップすら付いていなかったのです。

観光地等のバス駐車場で、DX/STDホイルキャップが付いた他のバスを羨ましく感じたり、パノラマデッカーに至っては羨望の眼差しで見ていましたが、乗る機会はありませんでした・・・

Fuso MS-1.jpg
2009年10月、バイクで飛騨方面を走っていると、前方から古そうなパノラマデッカーが向かってきて、「おおっつ」と目で追いかけるのがやっとで、何も出来ずにすれ違ってしまいました。 車が混んでいたため、なかなかUターンが出来ず、追いかけるのに一苦労した想い出の写真です。

数キロ先は観光地などが点在している場所だったので、駐車場に停まった所を写真に収めようと考えていたのですが、20km程走行してもパノラマデッカーは止まる気配がなく、観念して先回りをして写真を撮ることにしました。

Fuso MS-2.jpg
九州方面のナンバーを付けたこのパノラマデッカーは、運転手の服装といい一般の方が趣味で乗っているような感じで、車体後部には親切に「昭和55年式 三菱ふそうMS613S(←記憶曖昧)」と書かれていました。

キャンピングカーの種類で「バスコン(Bus Conversion)」というタイプがありますが、大型のキャンピングカーなのかもしれません。このバスの事をご存じの方は教えてください。

Fuso MS-3.jpg
30年の月日を感じさせないコンディションで、綺麗な状態を保ったままです。エンジンは8DC8/9型だとすると大型トラックのF-sereisと同じですね。

1970年代に入ると高速道路網の発達により、観光バスも高性能化・デラックス化が進みました。
観光バスのデラックス化に伴いフロア面を嵩上げし、乗客の視認性を向上させたり、タイヤハウスの出っ張りを無くしたりと、一部の観光バスでパノラマデッカー化が進みました。
フロントタイヤの前側と後ろ側では窓の高さやルーフの高さが違うため、屋根の段差の部分には色つきの天窓がつくことになるのですが、これが「パノラマデッカー」の象徴になります。

パノラマデッカーは廃車体などで見かけることもあると思いますが、公道を走る姿を見る姿を見るのは貴重だと思います。この秋もどこかの観光地に現れるといいのですが・・・


【Mitsubishi FUSO MS613/615 パノラマデッカー】
推定製造期間 1980-1982年


三菱ふそうは1976年に、B9系の後継モデルとして8DC系 直噴V8エンジンを搭載するMS系を発売。
8DC4型 265psのMS512型と8DC8型 305psのMS513型でそれぞれ11.2m級と12m級をラインナップ。
1980年、54年排気ガス規制に対応した”新8DC8型”275psのK-MS613と、8DC9型 310psのK-MS615型に変更される。

絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★★★☆☆
満足度 ★★★★★
状態  現役車
撮影地 長野県
撮影日 2009年10月


Fuso MS-4.jpg
こちらのMS系は ”ホワイトタイガー風” のカラーリングを施しています。
ここの動物関連施設の駐車場にはいろんな種類のバスが停めてあったのですが、このMSが一番古くて一番目立っていたような気がします。
物置にもなってないし、予備車として置かれているのでしょうか・・・それとも現役で園内を走り回っているのかな?

【Mitsubishi FUSO MS系 パノラマデッカー】
推定製造期間 1976-1982年
絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★★★☆☆
満足度 ★★☆☆☆
状態  現役車?
撮影地 栃木県
撮影日 2009年7月


| Large-size Buses | 15:42 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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