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【いすゞ ニューパワーV10SS】 ゴリラ顔のダンプ

最近はご無沙汰している旧型トラックといえば、いすゞニューパワーのゴリラ顔。
昨年の5月以降、実車を見ていないせいか最近は恋しくなっています。

70年代の大型トラックといえば、武骨で男っぽい日野ZM/KF系、エレガントな三菱ふそうF系、そして野暮ったいニッサンディーゼルC系といすゞニューパワーのゴリラ顔というイメージをもっていました。

本来、丸みのあるキャビンは「親しみやすい」とか「優しい」というイメージがあるのに、大型のグリルが強さを主張しているせいか、ちょっと外したカッコよさになっています。ブサカッコいいといいましょうか。


過去の写真ですが、このゴリラ顔は2008年頃まで宇都宮市内で見ることができた車両です。
日光街道の道路整備、陸橋の造成などの現場で平成の車両に交じって頑張っているのを見かけました。
画像は資材置き場周辺の整備をやっていた時のもので、荷台には切り落とした樹木を積んでおり、周囲はユンボの作業する音が響いていました。


長い間、雨風と強い日差しに当たっていたせいか、キャブの塗装面は年式相応の痛みがみられます。右側のライト周辺のメッキ部が錆で変色しているのですが、左側のライト周辺(ベゼル)は部品交換しているかのような新しさです。よく見ると左右のウインカーも違っていますね。

【Isuzu Newpower V10SS】
推定年式 1978-1979年
絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★☆☆☆☆
満足度 ★★★★☆
状態  現役車
撮影地 栃木県
撮影日 2006年6月



最近の大型車両は排出ガス規制をクリアする直6クリーンディーゼルを搭載するのが主流になっていますが、70年代はマルチシリンダーで高出力のエンジンがステータスであり、グリルに付けられたV10SSのバッチがとても誇らしげです。
クリーム色と小豆色のカラーリングは絶妙で、ゴリラ顔によく似合っていると思います。ディティールに目を移すと、ホイールには定番のステップリング、エアインテーク部のガーニッシュはメッキ板で覆われていますね。
プロテクターは潰れ、荷台全体がくたびれた感じになっていますが、”男は背中で語る”と言っているようで頼もしく感じました。


【Isuzu Newpower V10SS】
推定年式 1978-1979年

1967年、大型フルキャブオーバー車としては2世代目となるモデルに更新される。
固有名称は与えられず、TD/TP/TM等の形式名でボンネットトラックと併売された。
1970年、12L 直噴E120型エンジン(250ps)を搭載しパワーアップを図ったTMK-E型が登場。
1974年、高速・高出力化に対応した直噴12.5L 10PA1型(295ps)SR系「ニューパワーV10」エンジンが登場し、ニューパワーZエンジンを含めてエンジンバリエーションの拡大が行われた。

1972年、最初のビッグマイナーチェンジが行われる。260psにパワーアップしたE120エンジンは新たに「ニューパワーZ」の愛称が与えられると同時に、キャブは基本スタイルをそのままにフロントオーバーハングを延長したレイアウトに変更され(キャブの搭載位置を前側に移動)フロントスクリーンはセンターピラーレスの一枚ガラスへ変更。その他フロント周りのデザインを変更しグリル、バンパー等の変更やドア下のステップも大型化された。

1976年、大型ラジエーターグリルを装着した「ゴリラ顔」にマイナーチェンジ。車体側は安全性と耐久性の改善が図られる。
1978年、ライバルメーカーの出力競争に対向した高出力エンジン「V10SS」を追加。
最高出力320psを誇るエンジンは当時のクラス最強で、セールス上の大きな武器になった。

1979年、2度目のビッグマイナーチェンジが行われ、昭和54年 排ガス規制に対応した新モデルに切り替わる。
フロントフェイスは直線基調のデザインになり、4本のグリルバー等によりスッキリした印象になる。
助手席側のドアには安全窓が追加され、テールライト等の灯火類も視認性の高い形状に変更された。

1983年、新大型トラックの810が登場。

絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★☆☆☆☆
満足度 ★★★★☆
状態  現役車
撮影地 栃木県
撮影日 2008年5月


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| Isuzu | 21:52 | comments:11 | trackbacks:0 | TOP↑

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【プリンス クリッパー】 十文字楕円グリルの個性派トラック

今日は3連休の中日ですが、妻と子供たちを乗せて栃木まで出張することに・・・
”私の出張に便乗して家族が遊びでついてきた”といった方が分かりやすいかも。
宇都宮に着いたら妻と子供を降ろし、仕事が終わったら拾って帰る予定で自宅を出発。

ある程度は連休による渋滞を予想はしていたものの、東北自動車道の蓮田SAから加須IC付近まで18kmの大渋滞。
「やべっ遅刻かも」と何度も心地の悪い時間を経験しましたが、佐野IC~北関東自動車道でのスムーズな車の流れによって最悪の事態は回避することができました。
Clipper-1.jpg
「ホッ」としたと同時に、突然現れたのがこの怪しげなトラック!!

まさか、まさかの

”プリンス ノンスリップ クリッパー”

Clipper-2.jpg
急いで妻にデジタルカメラを渡し、クリッパーの写真を数枚撮ってもらいました♪
普段はブレたり切れたりと失敗することが多い妻ですが、今回は上手に撮れました。

何処かで見た覚えのあるクリッパー・・・?

Clipper-3.jpg
実はこの車両、2011年のニュイヤーミーティングに参加しており、もう一台別のクリッパーと共に「落花生」と書かれた”のぼり”を付けて展示されていたのです。

クリッパーのアイデンティティになっている「十文字グリル」が印象的で、高校生だった頃に中古車雑誌に載っていたクリッパーのイラストを描いた覚えがあります。


【Prince (Nonslip) Clipper】
推定製造期間 1966-1968年

1955年、富士精密工業(当時の社名)から”プリンス キャブオーバー トラック”が発表される。ガソリン L4 OHV 1484cc 60psのエンジンを搭載した、2t積みの三方開きの高床式と低床式をラインナップ。

1958年、プリンス キャブオーバー トラックの後継車種として「プリンス クリッパー」が登場。1484ccのOHVエンジンは70psにパワーアップすると同時にブレーキも従来の2.4倍の自己制動力を発揮する新型複動ブレーキを前後に採用。フロントには楕円形グリルを6個、飛び出した丸目2灯ヘッドライトはは強烈な個性を放っていた。

1966年、フルモデルチェンジを受けた2代目は「ノンスリップ クリッパー」という名称で発売される。(この頃のプリンス自動車は経営不振に苦しんでおり1966年8月に日産自動車に吸収合併された)G2型ガソリン L4 1862ccエンジン(91ps)を搭載し、最高速度は110~115km/hをマーク。高速道路で有利なOD付の4段ミッションを搭載した高速時代の小型トラックであった。特徴的な楕円形グリルは6個から4個に減ったものの、外観イメージは引き継ぐ形になった。

1968年、パワーユニットはH20型 1982cc (92ps)に変わり「ニッサン プリンス クリッパー」になる。強力で経済的な2164ccのディーゼルエンジン車(65ps)も追加され、ラインナップの拡大を図った。外観上での判別点は、フロントパネル中央のエンブレムが四角形から六角形の大型タイプになる。

1972~1973年頃に灯火類の変更と装備を充実させたモデルを発売するなどの改良を受け、名称も「ニッサン クリッパー」に短縮される。フロントにはポジションランプと一体化された大型ウインカーが取り付けられ、特徴的な楕円形グリルもデザイン変更。従来のメッシュ地とオフセットされた十文字から、ハニカム地に左右対称になった十文字になる。

1976年、キャブオールと統合された3代目クリッパーが登場。

絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★★☆☆☆
満足度 ★★★★☆
状態  現役車
撮影地 栃木県
撮影日 2011年9月


Clipper1.jpg
2006年にトミーテックのトミカリミテッドヴィンテージで「プリンス クリッパー」が発売されています。
画像の低床トラックの他、衛星車、清掃車、高床トラックなどがクリッパーシリーズとして発売。

| Nissan | 00:56 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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【朝霞製作所 ターレット トラック】 築地市場の運び屋

Tsukiji.jpg
東京都中央区築地にある”築地市場”
築地市場の食堂がマスコミに取り上げられたり、冷凍マグロの競り場が外国人に人気だったりと東京の観光地としても有名になりましたが、未だに足を踏み込んだことがなかったので、お休みを利用して社会科見学をしてきました。

朝9時過ぎ築地市場に到着したのですが、すでにピークを過ぎている感じで、忙しく動く関係者もいれば休憩している人もあちこちで見かけます。

今回の目的は、後日家族で訪れた際の下見(特に食堂)と、築地市場名物の”ターレット トラック”です。

Turret-1.jpg
「キタ、キター!」 と思ったのは最初だけで、多くのターレット トラック(以後ターレ)が行き交っています。

それもそのはず、築地市場に2.000台前後のターレが存在するそうで、
電動式ターレとガソリン式ターレが混在している状況です。
環境面と衛生面から、今後は電動式ターレに統合されていくと思うのですが、エンジン音を掻き立てて向かってくるターレの方が魅力を感じますね。

右側のパンチングメッシュのある車両がガソリン式ターレで、左側が電動式ターレ。
どうです、ガソリン式の方が味があるでしょ!

Turret-2.jpg
小回りが利いて乗り降りがスムーズ。
ヘルメットも不要でナンバーを取得すると公道も走れる。
これらの市場のニーズを反映して造られた形が ”円筒形の動力部が回転する構造”で、ターレットという名称もこの構造の事を指しています。みなさん簡単に乗っているようですが、ハンドルは重くて乗るにはコツが必要だとか。最大積載量は1t程で見た目の割に力持ちですね。

円筒形上部の手すり状のものがハンドルで、回すと筒自体が回転し360度回転する自由度の高さを持っています。
ハンドルの内側にあるリングがアクセルになってて、どの位置からでも軸を傾斜させることでオン・オフ操作をします。ブレーキは右側の床から生えていて、サイドブレーキは右側の床から生えたTレバーを引っ張ります。
筒の上にはガソリン給油口と運転切り替えレバー(前進/ニュートラル/後退)が見えますね。

Turret-3.jpg
価格はちょっと高くて軽自動車が買える金額(110万円前後)なので、リース契約で使っている業者も見かけますね。

【Turret Truck】
推定製造期間 不明 

1963年、ターレット式構内運搬車が小型特殊自動車に認定される。
1980年代の後半より築地市場内の荷物の運搬や牽引で、ターレットトラックが必要不可欠になる。
動力源はガソリン式、CNG式、電動式と動力源の3種類
小型特殊自動車の規格により、最高速度は15km以下に抑えられている。

【製造メーカーと商品名】
・朝霞製作所 ターレット トラック(登録商標)
・関東農機  マイティカー
・富士重工  モートラック
・日本輸送機 エレトラック

撮影地 東京都
撮影日 2011年9月


04359.jpg
(株)青島文化教材社から 1/32 特殊荷役シリーズでターレットトラックがプラモデルになっています。
流通数次第ではプレミアが付きそうなほどのマニアックな商品ですね。


| 未分類 | 22:42 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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【シトロエン タイプH(アッシュ)】 激レアのトラックボディ 

Citroen Tubik Concept.jpg
2011 フランクフルト モーターショーで「Citroen Tubik Concept」が発表された。
1939年~1941年に製造されたCitroën TUBのオマージュで、"本来の旅のよさを取り戻すためのデザイン"というコンセプトで提案されたレジャービークルである。
私はこの”Tubik Concept”を見たときに思い浮かんだのは

Citroën Type H

日本ではシトロエンH(エッチ)トラックと呼ばれていますが、「H」はフランス語の子音で「アッシュ」と呼ばれ、「シトロエン タイプ アッシュ」と呼ぶ方がツウっぽいです。

Citroën H-1
さてこのType Hですが、子供の頃に見ていたアニメ「Dr.スランプ アラレちゃん 」にも度々登場し、日本でも馴染み深い欧州商用車になりました。

1990年に初めてType Hを目撃し、その時に持っていた使い捨てカメラ「写るんです」で必死に撮ったのがこの写真。マンガの中でしか見た事なかった車が、目の前にあるのでとても感激しました。
撮影した場所は三重県鈴鹿市平田町の駅周辺、10代の頃の懐かしい思い出です。

Citroën H-2.jpg
日本で見かけるType Hは、クレープ屋さんなどの”移動販売車”がほとんどで、バンボディのイメージがあると思います。ところがどっこい、ピックアップボディのType Hもあるんです。とても珍しいですね。

FFレイアウト(エンジンがフロント置きで前輪を駆動)なので、荷台床が低くフラットになっていて、ドアヒンジは後ろに取り付けられた前開きタイプ。ボディの錆具合も食パンがいい具合に焦げたような感じで、レストアされた車両よりも心に響きました。

Citroën H-3.jpg
サイドビューを見てみると、タイヤの位置が後ろよりであり、ボリュームのあるキャビンによってフロントヘビーな印象を受けますね。

【Citroën Type H Truck】
推定製造期間 1947-1981年

1947年、フランスの自動車メーカーシトロエンが1947年から1981年まで発売されていた貨物自動車である。
当時は珍しいフロントエンジンで前輪駆動のFF方式を採用した結果、荷室の床は低くフラットで空間効率の優れたパッケージで救急車、郵便局、馬運搬車などいろんな用途で使われました。
ボディ面に見られる波型プレスは、ドイツの航空機Junkers(ユンカース)を参考に、軽量で強度を高める工夫がされています。(初代ホンダ アクティバンにもボディ側面に波型プレスがありましたね)

生産台数47.3万台、1990年代まではフランス国内でも普通に見かけられたそうです。

絶滅度 ★★★☆☆
レア度 ★★★★★
満足度 ★★★★☆
状態  保存車
撮影地 埼玉県
撮影日 2009年5月


| Other European | 15:07 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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【初代トヨタ タウンエース】 雨後の筍トラック 

1970年代はオイルショックが2度起こり、この頃から自動車開発は車体や部品の共用化が一層進んだ時代。
トヨタの小型トラック領域では、キャブオーバー型トラックが続々と登場し、ダイハツと日野も含めて似たり寄ったりのトラックが増えちゃいました。

○○エースシリーズでは、ミニエース、ライトエース、タウンエース、ハイエース、トヨエースで、ダイハツにOEMされたデルタ750などの攻勢で、ピックアップトラックを時代遅れに追い込むほど勢いが凄かったと記憶にあります。

Townace-1.jpg
奈良県の材木の町を通りかかった時、旧型トラックが居そうな気配を感じたので寄り道してみると、そこには70年代から80年代の小型トラックの姿が確認できました。

中でもこの一帯が凄くて、初代タウンエースとそのライバル関係にったチェリーバネット、旧型のクラウンバン(クジラ顔)、3代目とかとか停まっていて、80年代にタイムスリップしたようでした。

Townace-2.jpg
その中で最も響いたのはこの1978年にタウンエースバンの派生モデルで登場したトラック。
パイプで組まれたルーフキャリアが取り付けられ、フロントのみに付けられた純正のスチールホイルキャップが仕事車をより引き立てていて素敵です。水色のボディカラーも珍しですね。


【1th Toyota TownAce Truck】
推定製造期間 1978-1980年

1970年11月にパブリカベースのキャブオーバートラックとしてライトエース(750kg積)が発売され、翌年にバンモデルが登場した。主要コンポーネンツはP30系パブリカ、E20系カローラと共用化によりコストダウンを図る。
1976年10月にタウンエースバンが発売され、ライトエースの上級車種として位置付けされた。
ライトエースバンのボディサイズが全長3870x全幅1565x全高1745に対してタウンエースバンは3990x1650x1760と拡張され、ライトエースのエンジンはカローラと同じ3K型 1290㏄のみに対して、タウンエースは2T型 1588ccも加えた。フロントドア、リアスライドドアはライトエースと同じ部品を使っている。

1978年、エンジンは昭和53年排出ガス規制適合により、1600ccから1800ccの13T型へ変更され、タウンエーストラックが追加される。
トラックのボディタイプは高床/低床/ジャストローのそれぞれ標準/ロングデッキの6種で、ジャストローは後輪10インチの小径タイヤをまだ採用していなかった。
同時にタウンエースのOEM車種としてダイハツから「デルタワイドバン/ワゴン」も発売される。

1979年10月、ライトエースが2代目にフルモデルチェンジしたのに対し、タウンエースはマイナーチェンジを行う。特にバン/ワゴンはモデル末期までマイナーチェンジを繰り返し、豪華装備を拡充していたのだが、この背景には日産バネットとの販売競争が行われていた理由があった。

1982年11月、タウンエースがフルモデルチェンジ。バン/ワゴンは独立したモデルになったのに対し、トラックはライトエースの兄弟車になった。

絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★☆☆☆☆
満足度 ★★★★☆
状態  現役車
撮影地 奈良県
撮影日 2011年8月


Townace-3.jpg
リヤショットは撮ってなかったので、同モデルの別車体を掲載します。
カタログ上ではジャストローロングデッキですが、前期型であるため後輪が小径タイヤ仕様ではありません。
タイヤハウスの出っ張りがないフラットな荷台ですが、実質的には高床三方開きといった所ですね。

状態  現役車
撮影地 群馬県
撮影日 2009年4月

| Toyota | 08:18 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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【フレデリー ニューアーク】 これなら許せるフェイク クラシック

観光地などの周遊バスで気になるのは、現代のバスにレトロ調の架装を施した「ファンタスティックバス」です。レトロ調バスと呼んだ方が一般的には伝わりやすいと思いますが、見かけだけを似せた全くの偽物の車体なので、本家レトロ好きの私にとっては物申したい所ですが、いい大人なので「グッ」と堪えておきます・・・

Fleur de Lys-1.jpg
そんなフェイク・クラシック車を嫌う私に、とんでもない刺客が潜んでいました。

「???」

全く見た事のないクラシック調のスタイルは遠目からフェイクなのか本物なのか迷うほどで、接近して室内をみると現代風のヘッドレスト付シートや量産車のインパネ周り。シートベルトも3点式だしハンドル、ウインカーもしっかりしている・・・  
偽物に間違いない。

しかし外観の造りはクオリティが高い。特に真鍮製のラジエーターグリル、スポーク式のホイル、フロントのサスペンションもリーフ式の古い感じのタイプ(旋回時の剛性に少々不安)、フロントスクリーンは直立で窓枠が真鍮製、バンボディの下側は内側に絞り込んだ感じでサイクルフェンダーも存在感がある。

欲を出せば、アセチレン式のヘッドライト風だと更に良かったのに・・・

Fleur de Lys-2.jpg
リヤ周りを見てみると、扉は観音式でスペアタイヤは床下に吊り下げているタイプ。
ルーフにはオーニングが追加されていますね。

この車両、イギリスのFleur de lys社が製造したNewark(フレデリー ニューアーク)で、イギリスやドイツなどでは愛好家やオーナーズクラブがあるほど、愛されている車両らしいです。


【Fleur de lys Newark】
推定製造期間 1988?-1992年?


1983年、フレデリー社は1910年代のスタイルを持つ配達用のバンをニューアークの工場で製造。
レトロな外観でありながら実用的で信頼性が高く、ニッチ市場で成功を収める。
(イギリスでは顧客の依頼に応じて車両の制作を行うコーチビルダーが多く存在するため、こうした特殊な車両の制作はお手の物であり、クオリティの高い製品が生まれるやすいのでしょう)

エンジンは英国フォード社製の2L ガソリンエンジンを搭載。(76ps、最高速度125km)
スポーク型の鋳造アルミホイルはX線検査されており、レトロ調の外観のまま安心した足回りになっている。

1989年、欧州向けに2.5Lのディーゼルエンジンを搭載。

絶滅度 ★★☆☆☆
レア度 ★★★★★
満足度 ★★★☆☆
状態  現役車
撮影地 群馬県
撮影日 2009年9月


Ollerton-1.jpg
こちらはドイツのフランクフルトで見かけたイギリスのOllertonです。
現代的なタイヤとホイルと、傾斜しラウンドしたフロントスクリーンが偽物感があり、私的にはよろしくありません。

| 未分類 | 04:28 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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【三菱ふそう MS系 パノラマデッカー】 デラックスバスの象徴

最近はあまり観光バスに乗る機会がなく、数年前に会社の研修で乗ったのが最後だったような気がします。

80年代初頭、子供だった頃の遠足や社会科見学の移動の足でお世話になったのが西鉄バスでしたが、配車されるのは何の変哲のない一般的な観光バスタイプで、DX/STDホイルキャップすら付いていなかったのです。

観光地等のバス駐車場で、DX/STDホイルキャップが付いた他のバスを羨ましく感じたり、パノラマデッカーに至っては羨望の眼差しで見ていましたが、乗る機会はありませんでした・・・

Fuso MS-1.jpg
2009年10月、バイクで飛騨方面を走っていると、前方から古そうなパノラマデッカーが向かってきて、「おおっつ」と目で追いかけるのがやっとで、何も出来ずにすれ違ってしまいました。 車が混んでいたため、なかなかUターンが出来ず、追いかけるのに一苦労した想い出の写真です。

数キロ先は観光地などが点在している場所だったので、駐車場に停まった所を写真に収めようと考えていたのですが、20km程走行してもパノラマデッカーは止まる気配がなく、観念して先回りをして写真を撮ることにしました。

Fuso MS-2.jpg
九州方面のナンバーを付けたこのパノラマデッカーは、運転手の服装といい一般の方が趣味で乗っているような感じで、車体後部には親切に「昭和55年式 三菱ふそうMS613S(←記憶曖昧)」と書かれていました。

キャンピングカーの種類で「バスコン(Bus Conversion)」というタイプがありますが、大型のキャンピングカーなのかもしれません。このバスの事をご存じの方は教えてください。

Fuso MS-3.jpg
30年の月日を感じさせないコンディションで、綺麗な状態を保ったままです。エンジンは8DC8/9型だとすると大型トラックのF-sereisと同じですね。

1970年代に入ると高速道路網の発達により、観光バスも高性能化・デラックス化が進みました。
観光バスのデラックス化に伴いフロア面を嵩上げし、乗客の視認性を向上させたり、タイヤハウスの出っ張りを無くしたりと、一部の観光バスでパノラマデッカー化が進みました。
フロントタイヤの前側と後ろ側では窓の高さやルーフの高さが違うため、屋根の段差の部分には色つきの天窓がつくことになるのですが、これが「パノラマデッカー」の象徴になります。

パノラマデッカーは廃車体などで見かけることもあると思いますが、公道を走る姿を見る姿を見るのは貴重だと思います。この秋もどこかの観光地に現れるといいのですが・・・


【Mitsubishi FUSO MS613/615 パノラマデッカー】
推定製造期間 1980-1982年


三菱ふそうは1976年に、B9系の後継モデルとして8DC系 直噴V8エンジンを搭載するMS系を発売。
8DC4型 265psのMS512型と8DC8型 305psのMS513型でそれぞれ11.2m級と12m級をラインナップ。
1980年、54年排気ガス規制に対応した”新8DC8型”275psのK-MS613と、8DC9型 310psのK-MS615型に変更される。

絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★★★☆☆
満足度 ★★★★★
状態  現役車
撮影地 長野県
撮影日 2009年10月


Fuso MS-4.jpg
こちらのMS系は ”ホワイトタイガー風” のカラーリングを施しています。
ここの動物関連施設の駐車場にはいろんな種類のバスが停めてあったのですが、このMSが一番古くて一番目立っていたような気がします。
物置にもなってないし、予備車として置かれているのでしょうか・・・それとも現役で園内を走り回っているのかな?

【Mitsubishi FUSO MS系 パノラマデッカー】
推定製造期間 1976-1982年
絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★★★☆☆
満足度 ★★☆☆☆
状態  現役車?
撮影地 栃木県
撮影日 2009年7月


| Large-size Buses | 15:42 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑

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【ホンダ P700系/L700系】 激レアのスポーツ・ピック

1963年8月、本田技研工業が4輪車に進出するにあたり、DOHCエンジンを搭載したT360軽トラックを登場させて世間の度肝を抜き、同年には待望のライトウエイトスポーツS500を発売。
翌1964年に世界最高峰のレース”Formura-1”に参戦し、ホンダは多くの話題と期待を提供していました。

先述のFormura-1では1965年10月のメキシコGPで初優勝を飾り、更なる活躍を期待が持たれる中でホンダからある商用車が発売されました。

その名は Honda L700/P700

2ドアセダン版のN800は、1965年の第12回 東京モーターショーに出品されたのですが市販化には至らず。まだ乗用車が多くの家庭に普及する環境ではなかったため、L700/P700の商用車主体で商売をするしかなかったと思われます。
しかし販売期間は3年と短命で販売台数も少なく(数千台程)、ホンダ関係者であっても存在を知っている人が少ないほどの車です。

AP800-1
こちらがホンダが最初で最後の発売となった小型ピックアップのP700/P800です。
"P"はPickupから取ったもので数字3ケタは排気量を表し、ライトバンモデルのL700/L800の"L"は Light Truckから取ったネーミングになっています。

今でも絶版車”サニートラック”は特定の方に人気ですが、サニトラよりも発売が早くライトウエイト・スポーツトラックの元祖とも言える商品で、ピックアップの荷台サイズは軽トラックのホンダT360よりも小さく、エンジンはS600/S800のエンジンをデ・チューンしたアルミ製4気筒DOHCエンジンを搭載。(高回転型のエンジンの回転数を落としてトルクに振った仕様にしています)
ベンチシートで定員は2名ですが、サイドブレーキは右手で操作する方式なので(ドアとシートの間にレバーがある)無理すれば3人乗りも可能だったと思います。

画像の車両はバンパーを取り外してあり、レーシーな仕様に仕立てています、この時期の車はバンパーを外してもサマになりますね。

AP800-2
リヤゲートの開閉は中央のオープナー式でボディサイドのフックも無く、とてもスッキリした印象のP700/P800のリヤ周り。
現存車の情報もなく、とても珍しくて貴重な1台なのですが、先月に某オークションサイトに出品されていました。

【Honda P700/P800】
推定製造期間 1965-1967年

1965年10月、水冷 直4 DOHCエンジンを搭載したライトバン"L700”を発売。
同年の11月、ピックアップの"P700"を追加。
1966年9月、同クラスの主流が800ccに移行したことに伴って800ccに排気量アップ、L800/P800となる。
1967年11月、狭山製作所は大ヒットの軽自動車N360の増産体制に入ったことで、L800/P800の生産は終了。1968年頃まで在庫車を販売していた。

他社にない高性能エンジン搭載し、熱狂的なホンダファンは興奮したものの、一般的な人からは異色車として見られ万人受けする商用車とはいえなかった。

絶滅度 ★★★★★
レア度 ★★★★★
満足度 ★★★★☆
状態  保存車
撮影地 茨城県
撮影日 2010年4月


L700-1
こちらの画像は北海道で撮影した車体で、レアな車を取り扱うショップのヤードに置かれていたL700/L800。
ここにはもう1台L700/L800が置かれていて、レストア待ちの印象を受けました。
ボンネットフード先端は水抜けが悪いようで錆穴が出来やすいですね・・・

【Honda L700/L800】
推定製造期間 1965-1967年
絶滅度 ★★★★★
レア度 ★★★★★
満足度 ★★★☆☆
状態  保存車
撮影地 北海道
撮影日 2010年5月


L700-2
ツインリンクもてぎ ホンダ・コレクションホールに展示されているL700/L800。
オリジナルカラーはこんな色していたんですね。
グリルの赤いHマークは当時のF1マシンと同じようなデザインを採用しており、高性能を証明するバッチとして強い主張をしているかのようです。

| Honda | 04:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【Freightliner FLD120】 クラス8のベストセラー

アメリカのトラックは、GVWによるクラス区別を行っており、”クラス8”はGVWが33.000ポンド以上(15t以上)の大型トラックの指します。現在は専門メーカーも含めて10社程で激しいシェア争いを行っていますが、長年トップブランドとして君臨しているのがFreightlinerです。

私の小さい頃(80年~82年頃?)に映画「コンボイ」や「トランザム7000」がTV放映され、子供の間でもちょっとした「コンボイ・ブーム」が起きていて、アメリカントラックはさまざまな玩具に製品化されていました。
当時はKenworth,White-Freightliner,Mack,Peterbiltの知名度が高かったように思えます。

現地では”コンボイ”という名称は一般的ではなく、3軸 6X4のトラクターが牽引するトレーター全体の事を「ビッグ・リグ」と呼んでおり、世界中に多くのファンがいるそうです。

FLD120-1.jpg
ロサンゼルス郊外のトラックターミナルで目撃したFreightliner FLD120です。
FLDにはミディアム・コンベンショナルタイプのFLD112と、ロング・コンベンショナルのFLD120の2タイプがあり、数字3ケタはキャビンの大きさを示しています。
キャビン後部には大型のスリーパーボックス(寝床)とドラッグフォイラーを装着した長距離輸送タイプです。

クラス8のほとんどのメーカーが、エンジン、ミッション、ホイールベースなど、オーナー好みでオーダーして生産するシステムを採用しており、詳しい諸元などは写真から分からないのが辛いところです。

FLD120-2.jpg
1990年代になると、大型トラック各社は曲線を多用した空力ボディの新型車を投入しており、Freightliner FLDもフラッシュファーフェース化されたフェンダーやステップ周りのデザインを持ち込みました。
しかし保守的なアメリカ人が多いので、昔ながらの”力強さ”を象徴したクラシカルなデザインからの大幅な変更は冒険的であるので、古き良きテイストを残しながら空力を改善したモデルに見えます。

【Freightliner FLD120】
推定製造期間 1989-2003年頃
撮影地 アメリカ ロサンゼルス郊外
撮影日 2010年6月


FLD120-2.jpg
こちらもFreightliner FLD120 ではあるが、超大型のスリーパーを持つ”Raised sleeper cab”仕様です。
メキシコとアメリカを横断しているのでしょうか。数日間の航海であっても、これだけ大きなスリーパーキャブを備えているのであれば快適に仕事ができそうですね。

【Freightliner FLD120 Raised sleeper cab】
推定製造期間 1989-2003年頃
撮影地 メキシコ テキーラ地区
撮影日 2010年6月

| Freightliner | 20:25 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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