70年代の三菱ふそう大型トラックといえばFシリーズですが、1979年10月に後期型の通称”ブラックマスク”は1983年7月の新大型車”ザ・グレート”シリーズの発売によってモデルの終焉をむかえました。
2000年までは各地でちょくちょく見かけたブラックマスクですが、2000年以降の排ガス規制や20年以上の経年劣化等によって現役引退する車両が一気に進み、2010年以降になると重機運搬用の台車(セルフローダー)か消防車に限られるようになりました。

画像のブラックマスクは北海道の工業団地内の駐車場に停められていた”ふそうFS(低床4軸車)”で、オープントップの架装をされた車両です。ナンバーは外されているものの、この時代のオープントップ車は珍しいと思います。
敷地内であるため、遠目から細部をウォッチングしてみると、運転手側のステップ周りは腐食によって崩れているし、あちこちに傷みが目立ちますし、サイドバンパーも外されています。まあ公道復帰は無さそうですね。
ルーフ上のエアデフレクターも時代を感じさせる形状で、感覚的なイメージによって空力向上を改善した形状に見えます。ボディーに映える独特の白いラインは、この時代に多く見られたデザインでしたね。

屋根の大部分を開放できるオープントップ車は、クレーンを使って長尺物を上部から積載するイメージがありますが、この車両はいったいどんな荷物を運んでいたのか気になります。
【Mitsubishi FUSO FS (後期型)】
推定製造期間 1979-1983年頃
1973年12月、それまでのTシリーズからFシリーズに切り替わる。
搭載するV8ディーゼル エンジンはTシリーズのDC型を受け継ぐものの、石油ショック以後の低燃費のニーズに応えて予燃焼室式から直接噴射式に変更。8DC4型(265ps)と8DC8型(305ps)の燃費とパワーを両立するエンジンを搭載しました。外観はクリスタルカットと呼ばれるシャープなキャブデザインが特徴で、室内は操作性と快適性を向上させている。
1977年、大型トラックの低床化ニーズに応え、低床4軸車(FS)の発売開始。
後3軸のタイヤサイズを小径化させたことで、従来よりも約260mmの低床化を実現。
エンジンはV8 8DC7型(280ps)を搭載。
1979年、Fシリーズの大幅チェンジ。主に昭和54年排出ガス規制に適合するエンジンとともに、内外装のグレードアップも図られた。フロント周りでは"ブラックマスク"と呼ばれるグリルを装着し、ミラーステーやポジションランプのクリア化が行われ、ワイパーは黒塗装になった。
1983年、大型トラックシリーズのフルモデルチェンジ。従来のFシリーズから、ザ・クレートシリーズに切り替わった。
絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★☆☆☆☆
満足度 ★★★★☆
状態 敷地内保存車
撮影地 北海道
撮影日 2011年10月

ブラックマスクといえば70年代末の欧州トラックに採用しており、そのトレンドをFシリーズやFKに採用したという印象があります。(偶然かもしれませんが)
例えば画像の MAGIRUS DEUTZ LEISER などがよく似ていると感じますが、皆さんはいかがでしょうか?
(他にMercedes Benz LP とか IVECO/FIAT 190Fなど)
2000年までは各地でちょくちょく見かけたブラックマスクですが、2000年以降の排ガス規制や20年以上の経年劣化等によって現役引退する車両が一気に進み、2010年以降になると重機運搬用の台車(セルフローダー)か消防車に限られるようになりました。

画像のブラックマスクは北海道の工業団地内の駐車場に停められていた”ふそうFS(低床4軸車)”で、オープントップの架装をされた車両です。ナンバーは外されているものの、この時代のオープントップ車は珍しいと思います。
敷地内であるため、遠目から細部をウォッチングしてみると、運転手側のステップ周りは腐食によって崩れているし、あちこちに傷みが目立ちますし、サイドバンパーも外されています。まあ公道復帰は無さそうですね。
ルーフ上のエアデフレクターも時代を感じさせる形状で、感覚的なイメージによって空力向上を改善した形状に見えます。ボディーに映える独特の白いラインは、この時代に多く見られたデザインでしたね。

屋根の大部分を開放できるオープントップ車は、クレーンを使って長尺物を上部から積載するイメージがありますが、この車両はいったいどんな荷物を運んでいたのか気になります。
【Mitsubishi FUSO FS (後期型)】
推定製造期間 1979-1983年頃
1973年12月、それまでのTシリーズからFシリーズに切り替わる。
搭載するV8ディーゼル エンジンはTシリーズのDC型を受け継ぐものの、石油ショック以後の低燃費のニーズに応えて予燃焼室式から直接噴射式に変更。8DC4型(265ps)と8DC8型(305ps)の燃費とパワーを両立するエンジンを搭載しました。外観はクリスタルカットと呼ばれるシャープなキャブデザインが特徴で、室内は操作性と快適性を向上させている。
1977年、大型トラックの低床化ニーズに応え、低床4軸車(FS)の発売開始。
後3軸のタイヤサイズを小径化させたことで、従来よりも約260mmの低床化を実現。
エンジンはV8 8DC7型(280ps)を搭載。
1979年、Fシリーズの大幅チェンジ。主に昭和54年排出ガス規制に適合するエンジンとともに、内外装のグレードアップも図られた。フロント周りでは"ブラックマスク"と呼ばれるグリルを装着し、ミラーステーやポジションランプのクリア化が行われ、ワイパーは黒塗装になった。
1983年、大型トラックシリーズのフルモデルチェンジ。従来のFシリーズから、ザ・クレートシリーズに切り替わった。
絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★☆☆☆☆
満足度 ★★★★☆
状態 敷地内保存車
撮影地 北海道
撮影日 2011年10月

ブラックマスクといえば70年代末の欧州トラックに採用しており、そのトレンドをFシリーズやFKに採用したという印象があります。(偶然かもしれませんが)
例えば画像の MAGIRUS DEUTZ LEISER などがよく似ていると感じますが、皆さんはいかがでしょうか?
(他にMercedes Benz LP とか IVECO/FIAT 190Fなど)
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