今回は「2012クラシックカーフェスティバルinところざわ」の様子を取り上げます。
ところざわの出展車両の傾向は、日産のスポーツ車や、トヨタのTE27、だるまセリカ、クラウンなどを中心にした改造車や、60~70年代のアメリカ車が多いように感じます。集まる人の年齢層も中高年男性が多く、若者の姿はちらほら見かけるものの少なさは否めません。
東京オートサロンや東京モーターショーなどでは高性能のカメラを持った人たちが集まり、モデル目当てに熱気と殺気でムンムンとしていますが、旧車イベントでは車が主役なので、ゆっくりとした気持ちでカメラ撮影できるのが良い点です。
では、私目線で気になった商用車をご紹介。

まずは常連の「マツダ ポーターキャブ(前期型360㏄)」の軍団。
今年は黄緑6台、白1台の計7台のポーターキャブがズラリと勢揃い。
その容姿から”ガチャピン”との愛称が付けられ、「ガチャピン研究会」というプレートが掲げられていました。

ポーターキャブの前期型は1969年から1977年まで製造され、その後ボディサイズと排気量を拡大(550㏄)したニューポーターキャブに切り替わりました。
初期型の一方開きはサイドスカートが設定され、キャビンから荷台までスムースに流れるデザイン処理は今見ても美しいデザインですね。
私のガチャピンポーターの思い出は、実家の斜めに住んでいたおばあさんが乗っていたイメージです。
おばあさんは足代わりとして80年代後半まで乗っており、道中ですれ違う際には飴やキャラメルをもらったことがあります。2サイクルの音と煙と臭いはきっと忘れないでしょう。

続いてもマツダの車両で、この車両の名前を分かる人はいるかな?
この車名は「(2代目)プロシード」で、Fordブランド(OEM)ではCourierと呼ばれていた車両です。
1977年に2代目にモデルチェンジしたプロシードは、4WDピックアップブームで絶好調のハイラックスやダットラの影に隠れる形で、1979年頃に日本市場から撤退したブランドです。しかし、輸出モデルとしてMazda B2000(プロシードの輸出名)やFord Courierとして発売は継続。今でもメキシコなどではB2000を普通に見かけることができます。
高速有鉛風にカスタムされていますが、珍しい車両を久しぶりに見ることができました。

もう一つマツダ車を。
エントリー用紙には”1956年式 マツダオート三輪”とだけ書かれていましたが、排気量900㏄、最大積載量1tということから、CLY81と推測。当時、CM4天王の一人であった橘トシエさんが広告に出ていた頃のモデルです。
この型より雨風を凌げるサイドドアと塩ビ製?の窓が追加されたのですが、窓は取り外されていました。
この車を見ている人は圧倒的に高齢の男性が多く、昔の記憶を思い起こしながら見ているようでした。

続いて、これは珍しい「ダイハツ ニューライン(後期型)」ではありませんか!
1963年に登場したニューラインは、L35系ハイゼットを500㏄、500㎏積に改良したものでしたが、1964~65年頃のマイナーチェンジでコンパーノのようなイタリアンデザインとして大変身し、当時としては他社よりもお洒落なピックアップだったのです。
デザインに対する自信は広告で「美しく豪華なスタイル」と大々的にアピールしており、新しいタイプの商用車として売り出していこうと考えていたのです。
イタリア的な細かな目のグリル、バンパーサイドにオーバーライダーを取り付けたH型バンパーなどのデザイン性はいいのですが、難点は荷台の大きさに致命的なものがあります。隣に並んだ360㏄の軽トラよりもケタ違いに小さすぎる荷台面積は、仕事車として使用するには厳しかったのではないでしょうか。

愛知機械工業の”コニー360ワイド”も珍しいですね。
今は存在していない同社が最後に発売した車で、コニー360ワイドは1965年から1970年にかけて製造され、1967年にバンが追加されたそうです。
ワイドという名称は、軽の全幅広げ?と間違いやすいのですが、どうも荷台の大きさが他社よりも大きい=ワイドとなっているようです。キャッチコピーは「ワイドだから・・・ゆったり乗れてでっかく積める」です。
2人乗り仕様は300㎏積、4人乗り仕様は200㎏積、2列目ドアは左側のみで、一般的なスライドドア式ではなく、ヒンジドア式でした。

コニー360ワイドのインパネ周りのデザインは斬新ですね。
フロントスクリーンから手前側に向かって曲線で結ばれており、フラットな面がなんとも憎い。スイッチ類も必要最小限でシンプルなものでした。

会場を出た住宅街にはダットサン320型の姿が。
写真を撮影するなら、イベント会場や博物館で並べられた車両よりも、街中の走行シーンの方がサマになりますね。

本日の戦利品。
(左から)
トミカリミテッドヴィンテージ43 いすゞエルフ
トミカダンディ 日野HE パネルバン
シンセイ ミニパワー 三菱ふそうT911型シュノーケル消防車
全部合せて4,500円で入手できました!
ところざわの出展車両の傾向は、日産のスポーツ車や、トヨタのTE27、だるまセリカ、クラウンなどを中心にした改造車や、60~70年代のアメリカ車が多いように感じます。集まる人の年齢層も中高年男性が多く、若者の姿はちらほら見かけるものの少なさは否めません。
東京オートサロンや東京モーターショーなどでは高性能のカメラを持った人たちが集まり、モデル目当てに熱気と殺気でムンムンとしていますが、旧車イベントでは車が主役なので、ゆっくりとした気持ちでカメラ撮影できるのが良い点です。
では、私目線で気になった商用車をご紹介。

まずは常連の「マツダ ポーターキャブ(前期型360㏄)」の軍団。
今年は黄緑6台、白1台の計7台のポーターキャブがズラリと勢揃い。
その容姿から”ガチャピン”との愛称が付けられ、「ガチャピン研究会」というプレートが掲げられていました。

ポーターキャブの前期型は1969年から1977年まで製造され、その後ボディサイズと排気量を拡大(550㏄)したニューポーターキャブに切り替わりました。
初期型の一方開きはサイドスカートが設定され、キャビンから荷台までスムースに流れるデザイン処理は今見ても美しいデザインですね。
私のガチャピンポーターの思い出は、実家の斜めに住んでいたおばあさんが乗っていたイメージです。
おばあさんは足代わりとして80年代後半まで乗っており、道中ですれ違う際には飴やキャラメルをもらったことがあります。2サイクルの音と煙と臭いはきっと忘れないでしょう。

続いてもマツダの車両で、この車両の名前を分かる人はいるかな?
この車名は「(2代目)プロシード」で、Fordブランド(OEM)ではCourierと呼ばれていた車両です。
1977年に2代目にモデルチェンジしたプロシードは、4WDピックアップブームで絶好調のハイラックスやダットラの影に隠れる形で、1979年頃に日本市場から撤退したブランドです。しかし、輸出モデルとしてMazda B2000(プロシードの輸出名)やFord Courierとして発売は継続。今でもメキシコなどではB2000を普通に見かけることができます。
高速有鉛風にカスタムされていますが、珍しい車両を久しぶりに見ることができました。

もう一つマツダ車を。
エントリー用紙には”1956年式 マツダオート三輪”とだけ書かれていましたが、排気量900㏄、最大積載量1tということから、CLY81と推測。当時、CM4天王の一人であった橘トシエさんが広告に出ていた頃のモデルです。
この型より雨風を凌げるサイドドアと塩ビ製?の窓が追加されたのですが、窓は取り外されていました。
この車を見ている人は圧倒的に高齢の男性が多く、昔の記憶を思い起こしながら見ているようでした。

続いて、これは珍しい「ダイハツ ニューライン(後期型)」ではありませんか!
1963年に登場したニューラインは、L35系ハイゼットを500㏄、500㎏積に改良したものでしたが、1964~65年頃のマイナーチェンジでコンパーノのようなイタリアンデザインとして大変身し、当時としては他社よりもお洒落なピックアップだったのです。
デザインに対する自信は広告で「美しく豪華なスタイル」と大々的にアピールしており、新しいタイプの商用車として売り出していこうと考えていたのです。
イタリア的な細かな目のグリル、バンパーサイドにオーバーライダーを取り付けたH型バンパーなどのデザイン性はいいのですが、難点は荷台の大きさに致命的なものがあります。隣に並んだ360㏄の軽トラよりもケタ違いに小さすぎる荷台面積は、仕事車として使用するには厳しかったのではないでしょうか。

愛知機械工業の”コニー360ワイド”も珍しいですね。
今は存在していない同社が最後に発売した車で、コニー360ワイドは1965年から1970年にかけて製造され、1967年にバンが追加されたそうです。
ワイドという名称は、軽の全幅広げ?と間違いやすいのですが、どうも荷台の大きさが他社よりも大きい=ワイドとなっているようです。キャッチコピーは「ワイドだから・・・ゆったり乗れてでっかく積める」です。
2人乗り仕様は300㎏積、4人乗り仕様は200㎏積、2列目ドアは左側のみで、一般的なスライドドア式ではなく、ヒンジドア式でした。

コニー360ワイドのインパネ周りのデザインは斬新ですね。
フロントスクリーンから手前側に向かって曲線で結ばれており、フラットな面がなんとも憎い。スイッチ類も必要最小限でシンプルなものでした。

会場を出た住宅街にはダットサン320型の姿が。
写真を撮影するなら、イベント会場や博物館で並べられた車両よりも、街中の走行シーンの方がサマになりますね。

本日の戦利品。
(左から)
トミカリミテッドヴィンテージ43 いすゞエルフ
トミカダンディ 日野HE パネルバン
シンセイ ミニパワー 三菱ふそうT911型シュノーケル消防車
全部合せて4,500円で入手できました!
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