私の目撃経験上、古いトラックの生存率が高い架装種類といえば、「重機運搬車」「消防車」「除雪車」などを思い浮かべますが、”散水車”もかなりの確率で古い車両を見かけることができます。これらの車両は年間走行距離の短さ、車庫保管、などが共通するポイントとして挙げられ、クルマへの負担が軽い事が長生きの理由だと言われています。
大規模な工事現場などに置かれた散水車を見ると3.5トン~4トン車クラスが主流のようで、8トン車クラス以上の大型散水車はあまり見かけないように感じますが、私の住んでいる地域だけでしょうか。

2012年夏、北海道の地でブラブラしていると、土砂輸送関係の会社敷地内に70年代の日産ディーゼル Cシリーズと遭遇。洗車作業中の関係者に撮影の事を話して、近くで見せて頂くことになりました。
'60年代までの日産ディーゼル大型車といえば、2サイクルUDディーゼルが大きな特徴であったものの、昭和44年(1969)3月に、2サイクルUDエンジンに代わる4サイクル・ディーゼルエンジンが登場しています。4サイクル化の切り替え理由は、排気・騒音規制のクリアと、燃費性能を良くすることによるものだったそうです。
8トン車用として開発された4サイクル直接噴射式エンジンは日産ディーゼルPD6型で、高負荷高速連続運転に対する信頼性を重視した排気量 10,308cc、185馬力でした。このエンジンを画像のトラックの前世代のサングレイト型(TC系)に搭載された後、昭和46年(1971)7月に行われる大型トラックのモデルチェンジで新しいキャブとなり、”ニューキャブシリーズ”のCシリーズとして発売が開始されたのです。

この車両を所有している会社から想像すると、土砂で汚れた道路の清掃と砂埃の発生を抑えるために散水するのが任務だと思われ、大事に扱われているおかげで、他で見るCシリーズよりは程度が良く保たれています。
青い塗装は最近塗装されたのだろうか、発色もよくて艶々していました。
ノーマル状態を保たれて良い感じですが、残念なのはフロントグリルの”NISSAN DIESEL”プレートが欠損している点ですね。

前世代のサングレイト型との違いは一枚フロントウインド、3連ワイパー、ベッドエリアの確保など、大きくデザインが進化し、視界や快適性が大きく向上されています。また丸みを帯びたデザインのためか若干やわらかな表情にはなったものの、他社の大型車に比べるとまだまだ怖さというか厳つさが残っています。
また、このCシリーズはトミカ等のミニカーやプラモデルでは製品化されていないため、子供の心に馴染みの薄い存在でしたね。
(絵本や図鑑には多少掲載されたようですが・・・)
それとドア下のステップが無いので、乗車の際はフロントホイールのステップリングに足を掛けて乗り込まないと厳しいですね。

法規で1992年から「7トン以上は車体後部に大型反射板の取り付け」と定められたので、リアバンパー上部には反射板が後付されていますが、'70年代車の丸テールは健在でした。
タンクには最大容量7,200ℓ 物品名 ”水” と書かれています。
リアバンパー付近に散水用のノズルが見えていますね。
【Nissan diesel CK20(後期型)】
推定年式 1977-1979年頃
1971年7月、サングレイトシリーズからモデルチェンジされ、全車4サイクルディーゼルエンジンを搭載した”ニューキャブシリーズ(Cシリーズ)”を発売。余裕のあるパワーと経済性を謳い、それに伴うミッションやアクスル、デフの強化などとともに、居住空間が改良され、見やすく居心地の良いものにしている。フロントウインドウも一枚の曲面ガラスになった。
1977年、は大型グリルを採用されたモデルにマイナーチェンジ。
1979年、昭和54年排出ガス規制を機に後継車(通称レゾナ)に切り替えられた。
絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★★★★☆
満足度 ★★★★★
状態 現役
撮影地 北海道
撮影日 2012年7月
大規模な工事現場などに置かれた散水車を見ると3.5トン~4トン車クラスが主流のようで、8トン車クラス以上の大型散水車はあまり見かけないように感じますが、私の住んでいる地域だけでしょうか。

2012年夏、北海道の地でブラブラしていると、土砂輸送関係の会社敷地内に70年代の日産ディーゼル Cシリーズと遭遇。洗車作業中の関係者に撮影の事を話して、近くで見せて頂くことになりました。
'60年代までの日産ディーゼル大型車といえば、2サイクルUDディーゼルが大きな特徴であったものの、昭和44年(1969)3月に、2サイクルUDエンジンに代わる4サイクル・ディーゼルエンジンが登場しています。4サイクル化の切り替え理由は、排気・騒音規制のクリアと、燃費性能を良くすることによるものだったそうです。
8トン車用として開発された4サイクル直接噴射式エンジンは日産ディーゼルPD6型で、高負荷高速連続運転に対する信頼性を重視した排気量 10,308cc、185馬力でした。このエンジンを画像のトラックの前世代のサングレイト型(TC系)に搭載された後、昭和46年(1971)7月に行われる大型トラックのモデルチェンジで新しいキャブとなり、”ニューキャブシリーズ”のCシリーズとして発売が開始されたのです。

この車両を所有している会社から想像すると、土砂で汚れた道路の清掃と砂埃の発生を抑えるために散水するのが任務だと思われ、大事に扱われているおかげで、他で見るCシリーズよりは程度が良く保たれています。
青い塗装は最近塗装されたのだろうか、発色もよくて艶々していました。
ノーマル状態を保たれて良い感じですが、残念なのはフロントグリルの”NISSAN DIESEL”プレートが欠損している点ですね。

前世代のサングレイト型との違いは一枚フロントウインド、3連ワイパー、ベッドエリアの確保など、大きくデザインが進化し、視界や快適性が大きく向上されています。また丸みを帯びたデザインのためか若干やわらかな表情にはなったものの、他社の大型車に比べるとまだまだ怖さというか厳つさが残っています。
また、このCシリーズはトミカ等のミニカーやプラモデルでは製品化されていないため、子供の心に馴染みの薄い存在でしたね。
(絵本や図鑑には多少掲載されたようですが・・・)
それとドア下のステップが無いので、乗車の際はフロントホイールのステップリングに足を掛けて乗り込まないと厳しいですね。

法規で1992年から「7トン以上は車体後部に大型反射板の取り付け」と定められたので、リアバンパー上部には反射板が後付されていますが、'70年代車の丸テールは健在でした。
タンクには最大容量7,200ℓ 物品名 ”水” と書かれています。
リアバンパー付近に散水用のノズルが見えていますね。
【Nissan diesel CK20(後期型)】
推定年式 1977-1979年頃
1971年7月、サングレイトシリーズからモデルチェンジされ、全車4サイクルディーゼルエンジンを搭載した”ニューキャブシリーズ(Cシリーズ)”を発売。余裕のあるパワーと経済性を謳い、それに伴うミッションやアクスル、デフの強化などとともに、居住空間が改良され、見やすく居心地の良いものにしている。フロントウインドウも一枚の曲面ガラスになった。
1977年、は大型グリルを採用されたモデルにマイナーチェンジ。
1979年、昭和54年排出ガス規制を機に後継車(通称レゾナ)に切り替えられた。
絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★★★★☆
満足度 ★★★★★
状態 現役
撮影地 北海道
撮影日 2012年7月
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