昭和30年から48年にかけて、日本の経済成長率は年平均10%を超える高度成長を続け、国民総生産(GNP)はアメリカに次ぐ第2位まで達し、この18年間を一般的には高度経済成長期と呼ばれています。
この高度経済成長期を代表するトラックといえば、いすゞTX型ボンネットトラックを思い出す人が多いと思います。道幅が狭くて曲がりくねった道路での輸送(原木運搬やダンプ等)を中心に活躍したトラックはもちろんのこと、消防車両であればTXG型は定番ですし、ボンネットバスのBX型も有名です。
そんなTX,TXD型トラックですが、現代では現役車両を見ることはほとんどなく、中古車両はタイなどの東南アジアに渡ってるし、廃車体の一部はボンネットバスのレストア用のドナーになったりと、目にする機会がないのが現状です。

栃木県のある資料館にはいすゞTXD50型6t積トラックが展示されています。
(展示といえるのかな?)
小回りの利く6t積車という性能を持ったTXD50型は、現役当時、この周辺で採掘される石を運ぶのに使われていたらしく、レストアされることなくドアやアオリには業者の名前が残ったままになっていました。
不思議に感じたのは車体の汚れ方。草ヒロのような汚れ方と違って、泥を被ったような汚れ方をしているのですが、何でこんな汚れ方になったのでしょう。

サイドビューから見ると、前後タイヤサイズ8.25-20と大きく張り出したフェンダーに対し、キャビンの小ささが気になりますが、運転席の乗降に関してはキャブオーバー車よりもドライバーにやさしいですね。

この型について詳しく書かれた資料は見た事が無く、年式判断する基準が曖昧ではありますが、1969年から1972年にかけてのTXD50型だと思います。この年代のエクステリアの特徴は、4灯式ヘッドライト下のポジションランプが廃止されている点と、フラッシャーランプ(ウインカー)が丸型になっている点から推測しました。

以外だったのは丸型テールランプを採用していたこと。 時代的には丸型テールは一般的だったのですが、自分が持つボンネット型のイメージと違いました。
この車両、見た目はアレですがちょっと整備すれば動きだしそうです。
【Isuzu TXD50 6t積】
推定製造期間 1969-1972年頃
■1959年10月 東京モーターショーで新型のいすゞTX型トラックを発表。
「近代的なスタイル!合理化された機能!信頼性をますます高めた」と謳ったこのTX型は新型キャブの採用でイメージを一新、ボンネットはアリゲーター式が採用されエンジン点検エンジンメンテナンス性が向上。また、燃料補給の方法が大きく変わり、それまでは戦後の燃料の盗難防止からキャブ内シート下に給油口があり、ドアを開けシート部分から給油したが、新型TX型ではキャブ右ドア後部に給油口が移り、スタンドでのスピードアップ化が図られた。
エンジンは直列6気筒DA120型ディーゼル6,126cc・125psと直列6気筒GD150型5,654cc・145psガソリンを搭載したトラック(TXG型)は完全な受注生産であった。また6t積ディーゼル車には空気バネ付トラックが用意されている。5t積車はホイールベース4.3mのTX551型と4.0mmのTX541型をラインナップ。6t積車はホイールベース4.3mのTX552型と4.0mのTX542型をラインナップ。
■1962年10月 TX型トラッックに改良を施しディーゼル車はTXの後にDが加わってTXD型に、ガソリン車はTXG型に変更された。外観上の大きな変化はフロントウインドーが“ラップアラウンドグラス”と呼ばれる1枚曲面ガラスになり、キャブルーフ部分が張り出し、下向きルーバーが加えられキャブ上部にエアーダクトが加えられたことで快適性が増した。
DA120型ディーゼルエンジンは125psと性能的には変更がないものの、オイルパンやオイルポンプを強化。このとき発売されたのは、6t積のTXD50型、TXD40型と、5t積のTXD30型、TXD20型および3t積のTXD10型。
■1963?1964年? TXD型とTXG型トラックのマイナーチェンジを実施。
フロントマスクは2灯式のヘッドランプから4灯式に変更され、それに伴いグリルも変更。
以後、フラッシャーランプ、ポジションランプ、いすゞマークの変更を受けならが1979年頃に国内販売を終了。1980年代以降は東南アジア方面へ輸出していた。
絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★☆☆☆☆
満足度 ★★★★☆
状態 現役車
撮影地 栃木県
撮影日 2013年6月
この高度経済成長期を代表するトラックといえば、いすゞTX型ボンネットトラックを思い出す人が多いと思います。道幅が狭くて曲がりくねった道路での輸送(原木運搬やダンプ等)を中心に活躍したトラックはもちろんのこと、消防車両であればTXG型は定番ですし、ボンネットバスのBX型も有名です。
そんなTX,TXD型トラックですが、現代では現役車両を見ることはほとんどなく、中古車両はタイなどの東南アジアに渡ってるし、廃車体の一部はボンネットバスのレストア用のドナーになったりと、目にする機会がないのが現状です。

栃木県のある資料館にはいすゞTXD50型6t積トラックが展示されています。
(展示といえるのかな?)
小回りの利く6t積車という性能を持ったTXD50型は、現役当時、この周辺で採掘される石を運ぶのに使われていたらしく、レストアされることなくドアやアオリには業者の名前が残ったままになっていました。
不思議に感じたのは車体の汚れ方。草ヒロのような汚れ方と違って、泥を被ったような汚れ方をしているのですが、何でこんな汚れ方になったのでしょう。

サイドビューから見ると、前後タイヤサイズ8.25-20と大きく張り出したフェンダーに対し、キャビンの小ささが気になりますが、運転席の乗降に関してはキャブオーバー車よりもドライバーにやさしいですね。

この型について詳しく書かれた資料は見た事が無く、年式判断する基準が曖昧ではありますが、1969年から1972年にかけてのTXD50型だと思います。この年代のエクステリアの特徴は、4灯式ヘッドライト下のポジションランプが廃止されている点と、フラッシャーランプ(ウインカー)が丸型になっている点から推測しました。

以外だったのは丸型テールランプを採用していたこと。 時代的には丸型テールは一般的だったのですが、自分が持つボンネット型のイメージと違いました。
この車両、見た目はアレですがちょっと整備すれば動きだしそうです。
【Isuzu TXD50 6t積】
推定製造期間 1969-1972年頃
■1959年10月 東京モーターショーで新型のいすゞTX型トラックを発表。
「近代的なスタイル!合理化された機能!信頼性をますます高めた」と謳ったこのTX型は新型キャブの採用でイメージを一新、ボンネットはアリゲーター式が採用されエンジン点検エンジンメンテナンス性が向上。また、燃料補給の方法が大きく変わり、それまでは戦後の燃料の盗難防止からキャブ内シート下に給油口があり、ドアを開けシート部分から給油したが、新型TX型ではキャブ右ドア後部に給油口が移り、スタンドでのスピードアップ化が図られた。
エンジンは直列6気筒DA120型ディーゼル6,126cc・125psと直列6気筒GD150型5,654cc・145psガソリンを搭載したトラック(TXG型)は完全な受注生産であった。また6t積ディーゼル車には空気バネ付トラックが用意されている。5t積車はホイールベース4.3mのTX551型と4.0mmのTX541型をラインナップ。6t積車はホイールベース4.3mのTX552型と4.0mのTX542型をラインナップ。
■1962年10月 TX型トラッックに改良を施しディーゼル車はTXの後にDが加わってTXD型に、ガソリン車はTXG型に変更された。外観上の大きな変化はフロントウインドーが“ラップアラウンドグラス”と呼ばれる1枚曲面ガラスになり、キャブルーフ部分が張り出し、下向きルーバーが加えられキャブ上部にエアーダクトが加えられたことで快適性が増した。
DA120型ディーゼルエンジンは125psと性能的には変更がないものの、オイルパンやオイルポンプを強化。このとき発売されたのは、6t積のTXD50型、TXD40型と、5t積のTXD30型、TXD20型および3t積のTXD10型。
■1963?1964年? TXD型とTXG型トラックのマイナーチェンジを実施。
フロントマスクは2灯式のヘッドランプから4灯式に変更され、それに伴いグリルも変更。
以後、フラッシャーランプ、ポジションランプ、いすゞマークの変更を受けならが1979年頃に国内販売を終了。1980年代以降は東南アジア方面へ輸出していた。
絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★☆☆☆☆
満足度 ★★★★☆
状態 現役車
撮影地 栃木県
撮影日 2013年6月
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