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【3代目トヨエース】 国民車からデラックスへ進化

1955年5月に通商産業省重工業局自動車課が打ち出した「国民車構想」により、1958年には軽乗用車の「スバル360」が発売されて爆発的なヒットとなった事は知られた話ですが、「トラックの国民車」というキャッチフレーズで売れに売れた大衆トラックがありました。 その名は「トヨエース」
1955_Toyopet_SKB型
1954年にトヨペット・ライトトラックSKB型(工場渡58万円)という名前でデビューしたこの車種は、大量生産を前提にしたユニークはセミキャブオーバースタイルと低価格によって話題になってはいたが、1956年に賞金20万円でライトトラックSKB型の愛称を募集しペットネームの「トヨエース」が決定。

更に価格を7万円も引き下げて工場渡51万円という更なる低価格化によって、3輪トラックの源泉を獲得して大ヒットし、名実ともにトヨエースがトラックの国民車になりました。 また、1959年には2代目トヨエースSK20型が登場し、従来の面影を残しながら構造の合理化と単純化を追求したデザインでその地位を不動にしました。

1971年に発売された3代目トヨエースはというと、機能性に加えて現代性をプラスしたフルモデルチェンジが行われ、室内は乗用車ムードの客室とし、安全性も向上させた方向へ進化したものでした。

Toyoace_2014_1.jpg
こちらは今年の5月にみかけた3代目トヨエースの後期型で、荷台の後部にはパワーゲートが付いた仕様になっていました。 トヨエース・パワーゲート付車(リフター容量前期型450kg/後期型500kg、リフトアップ時間7秒)は1972年4月に大衆トラッククラスでは初採用され、電気製品、家具、ピアノ、プロパンガスなどの重量物を扱う小売店等に向けて発売されました。

この頃のトヨタは総合物流システム(TECS:トヨタ イージー キャリイ システム)の一環で物流の合理化、省力化、スピード化を図った商用車戦略を構築していて、続々と特装車が開発されていきました。

このパワーゲート付車は農場で使われているものですが、廃車になるものを現オーナー様がタダで譲り受け、コツコツと修理しながら現役で使えるようにしたそうです。 (前にも同じトヨエースを乗られていたとか)

Toyoace_2014_2.jpg
自宅と現場を行き来するのがメインで、年間走行距離は100㎞程。
オドメーターは6万キロ強を表示していました。

外観は年式相応の経年変化は見られますが、ボディカラーは当時のままの綺麗なキャビンで、4輪とも割れやすいホイールキャップも残っています。 レストア車とは違って生きた証みたいなものが感じられ、深みある渋味がなにか惹かれます。

Toyoace_2014_3.jpg
インパネ周りから突起物や金属パネルを極力廃し、乗用車ムードで仕立ててありました。メーター右側の蓋はブレーキオイルの点検口で、スイッチ類は絵文字で表しているところが面白いです。

この車はDELUX仕様なので、スタンダード車に対して5局プッシュ式ラジオ、シガーライター、サンバイザー、アシストグリップが標準装備となっています。

Toyoace_2014_4.jpg
前期型のボディカラーはアイリッシュホワイト、サロニカオリーブ、ピレウスグリーンの3種でしたが、後期型ではアイリッシュホワイトとロイヤルブルーとハワイアンブルーになっています。

Toyoace_2014_5.jpg
ボディーカラーといえば、この場所からすぐ近くにも同じ型のトヨエースがあると教えて頂き見に行ってみたのですが、そこには「スノーブランド」のコーポレートカラーをまとっていました。 残念ながらこの車両は近々廃棄されるとのことで、見納め記念に最後の姿を収めさせて頂きました。

Toyoace_2014_6.jpg
北海道エリアでも3代目トヨエースの姿を目撃する機会は少なくなってきており、ちょっと寂しい気分です。


【Toyota Toyoace(後期型)】
推定年式 1976-1979年

絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★★★☆☆
満足度 ★★★★☆
状態  現役車
撮影地 北海道
撮影日 2014年5月



1971年8月30日、小型キャブオーバー型トラックの「トヨエース」をモデルチェンジした。 トヨエースは1954年年の発売以来、これまでの累計販売台数は57万台を超え、1t積キャブオーバー型トラック市場をリードしてきた。
3代目となる新型トヨエースは、初代から継承するセミキャブオーバー型を採用しつつスタイルを一新し、機能性に現代性をプラスした。 バリエーションは1.25t積車と1.5t積車の2種でスタートし、1.5t積が12R型4気筒OHV 1587cc(83ps)、1.25t積は3P型1345cc(70ps)とどちらもガソリンエンジンを搭載している。 キャビンは室内長の拡大、フロントウインドのカーブドガラスを採用、三角窓の廃止など、居住性と視認性の向上を測っている。

1972年7月10日、貨物輸送量の増加と小型トラックのディーゼル化に対応し、トヨエースに1.5t積ロングボディ車、2t積ディーゼル車(7/22発売)を追加した。 ロングボディ車は従来の1.5t積をベースに荷台を200mm延長。 2t積ディーゼル車は2J型2,481cc(75ps)エンジンを搭載。

1972年11月13日、トヨエースのバリエーション拡大として木製デッキ高床三方開車6車種を追加した。 木製デッキは耐久性並びに荷傷みが少ない特性を生かして機械・鋼材などの金属製重量物等の運搬に適している。

1975年1月20日、1.5t積ディーゼル車3車種とパワーリフト車4車種を追加した。 従来2t積車に搭載していた2J型2.5ℓディーゼルエンジンに改良を加え、馬力とトルクを向上させながらディーゼル排出ガス規制に適応している。 また、パワーリフトは(英)ラットクリフ社とトヨタ車体の技術提携により開発された。

1976年11月19日、小型トラックのトヨエースをマイナーチェンジ(後期型)した。 主な改良点は居住性の向上、積載性の向上、若干の意匠変更、デラックス車の追加等である。 フロントグリルデザインは2分割グリルとなり、従来のスペシャル車を廃止し、デラックス車を設定した。

1977年8月18日、トヨエースに「ジャストロー」およびダブルキャブロングデッキ車を追加した。 ジャストローは後輪に小径ダブルタイヤを用いた低い荷台(荷台高705mm)と、広く平らな荷台と3方開きゲートを持ち、積み降ろしが容易で重心が低くなることで走行安定性を高めている。

1978年2月1日、高速道路整備に伴う長距離走行に対応し、燃費、高速性能、騒音に優れた5段ミッション車を追加した。(従来車は4段)

1979年3月7日、「昭和54年排出ガス・騒音規制」をクリアした4代目トヨエースが登場し生産を終了した。
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| Toyota | 13:32 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

TECS,昔はトヨタイージーキャリイシステム、
今はトヨタエクセレントコンバージョンシステム。
トヨタは最近さっぱり商業車に対して冷淡ですが、この頃はまだ商業車も勢いがありましたね。

日野ダイハツと協業強化により、より儲けを重視
する方針を強化、収益重視を日野ダイハツにも押し付けています。
商業主義はしょうがないでしょうけど、ファンからみるとさみしいですね。

今から考えると当時は商業車好きなんて変態扱いでしたけど、パブリカバン~DR大型バスまで水も漏らさぬラインアップ、いい時代でしたね~。

| 元はとばす | 2014/07/21 13:53 | URI | >> EDIT

カバ顔のこの型はどうも残存率が低いような気がしますね。
道内でも滅多に見ないですが、パワーゲート付とはまたレアですね。
雪印カラーも廃棄とは勿体ない。

| おけさ | 2014/07/21 23:15 | URI | >> EDIT

元はとばす様

商用車の販売に対する利益の面ではどのメーカーも厳しいと思われます。2000年以降より車種の統合やOEM調達など、効率を重視したラインナップとなってしまい、個性が薄れてしまいましたね。

法人に車を販売している人の話では、複数受注と引き換えに車両価格を更に引き下げる”強気の要求”をされるらしく、儲けが出ないケースもあるとか。 

今、街中に走り回っている商用車は、将来、商用車好きに愛されるクルマになるのだろうか・・・

| Route★ZERO | 2014/07/28 21:22 | URI |

おけさ様

この顔のトヨエースは幼少時の記憶にはっきりと残っているのに、生存率は低いですね。 旧車イベントに古いトラックが増えたといえ、この型は見た事ないし。

当時のコーポレートカラー車が残っているだけでもありがたいですね。 昔の企業ロゴや商品名など、趣があって好きです。

| Route★ZERO | 2014/07/28 21:27 | URI |

この三代目たるY10系トヨエース、兄貴分のU10ダイナがトヨタ車体並びに岐阜車体工業で製造されていたのに対してトヨタ車体一本だったとか。
1977年登場のマイナーチェンジ版でもダッシュボード下端の縁取りがボディ同色の鉄板製となっていて、「トラックの国民車」的コストダウンのスパルタンさが感じられ時代が偲ばれるものです。
さてこの1977年モデルより緑がかったブルーたる「ロイヤルブルー」がメインカラーとなって兄貴分ダイナの「ロワールターコイズ」とぐっと近づいたこともさることながら、何より三代目C340型日産キャブオールのブルーとピタリ同色に見えませんか?

| 真鍋清 | 2014/07/30 18:24 | URI |

真鍋清さま
詳細な生産ロケーションについて御存知なんですね。

今でこそ小型トラックのインパネインテリアはドアサッシュを除いてフルトリムですが、全て樹脂製の「コンコン」という音がする質感になっています。 これでは味気ないですよね。 使い勝手が悪くて合理的ではないかもしれませんが、40年前のインテリアの方が雰囲気があって好きですよ。

当時は遠目からでもボディカラーだけで車種を絞ることができましたが、今は基本は白とシルバーで特別色でブルーが準備される程度。 生産性や後々の管理がし易いのでしょうが、色も個性の一つになるので、メーカーも頑張って欲しいものです。

おっしゃるとおり、キャブオール系の色に似ていますね。 

| Route★ZERO | 2014/08/11 00:17 | URI |

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| | 2015/04/21 23:20 | URI |















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