アメリカの自動車市場の中心はピックアップトラック、セダン、SUVで、複数所有の家庭ではこの辺りを所有するのが定番中の定番。 特にピックアップは乗用車に比べると税金が安く、日本で言う軽自動車のような維持費の安さから、若者から高齢者まで幅広く使われています。
荷台があるからといって仕事に使う訳ではなく、購入者の約8割が通勤やレジャーはもちろん、近所の用足しなどに使っているし、車両購入の面でもメーカーからのインセンティブを多く受けている事もあり、大幅な値引きによって買い易いのだとか。 そのような理由もあってFord Fシリーズは年間販売台数世界一位になることもあります。
アメリカの住宅街を散歩していると、新車のピックアップから50年前のピックアップまで、様々な車種を見ることができます。 Ford FシリーズやChevy Cシリーズ、Dodge RAMやToyota Hilux などホントに沢山。
そんな中に、珍らしいピックアップが居たのでご紹介いたします。

この個性的なピックアップ。 ご存じの方いらっしゃいますか?
Studebaker Champ(スチュードベーカー チャンプ)という1960年から1964年までに製造された約50年前のピックアップです。
「Studebakerなんて聞いたことがないよ!」と思う人が多いと思いますが、歴史は古くて19世紀には馬車の生産でトップブランドになり、1913年にStudebakerブランドのガソリン車の販売を開始し、第2次世界大戦中は軍用トラックの製造を行うなどして多くの利益を上げていました。
戦後、ビッグスリー(GM、Ford、Chrysler)の生産復興が遅れたため、その間にStudebaker車は大きく業績を伸ばしたものの、50年代頃からビッグスリーの強力な車種攻勢の前に経営状態が悪くなり、1966年に自動車の生産から撤退しました。

この個性的な顔はStudebaker Lark(1959-66)という乗用車のフロント部分を流用し、発売当初の荷台(ステップサイド)は旧型のピックアップの荷台をそのまま使うといったように、開発費が相当苦しかったことが想像できます。 また、1961年にはSpaceside(写真)と呼ばれる荷台をDodgeから調達するといった経営状態でした。
個性的な顔周りは著名な工業デザイナー”ブルックス・スティーブンス”のデザインで、好き嫌いが分かれたことと思いますが、このピックアップの顔はまともな方かも。
(好きな方にはたまらないデザインではないでしょうか)
乗用車がベースなだけあり、室内は広くてベンチシートの乗り心地も良いといったメリットがあったものの、所詮乗用車ベースだけあって、錆びに弱いという面もあったとか。

エンジンは直列6気筒とV型8気筒を準備したものの、OHV 6気筒はシリンダーブロックに亀裂が入るといった品質の悪ささどで、4年という短い生涯を終えたのでした・・・

1930年代の日本にはStudebakerの車両が輸入されていた時代があります。
これは1932年当時の広告で、1.5t、2t、3t積の車体に貨物車(トラック)や乗合車(バス)、消防車の架装を行って販売されていたようです。
荷台があるからといって仕事に使う訳ではなく、購入者の約8割が通勤やレジャーはもちろん、近所の用足しなどに使っているし、車両購入の面でもメーカーからのインセンティブを多く受けている事もあり、大幅な値引きによって買い易いのだとか。 そのような理由もあってFord Fシリーズは年間販売台数世界一位になることもあります。
アメリカの住宅街を散歩していると、新車のピックアップから50年前のピックアップまで、様々な車種を見ることができます。 Ford FシリーズやChevy Cシリーズ、Dodge RAMやToyota Hilux などホントに沢山。
そんな中に、珍らしいピックアップが居たのでご紹介いたします。

この個性的なピックアップ。 ご存じの方いらっしゃいますか?
Studebaker Champ(スチュードベーカー チャンプ)という1960年から1964年までに製造された約50年前のピックアップです。
「Studebakerなんて聞いたことがないよ!」と思う人が多いと思いますが、歴史は古くて19世紀には馬車の生産でトップブランドになり、1913年にStudebakerブランドのガソリン車の販売を開始し、第2次世界大戦中は軍用トラックの製造を行うなどして多くの利益を上げていました。
戦後、ビッグスリー(GM、Ford、Chrysler)の生産復興が遅れたため、その間にStudebaker車は大きく業績を伸ばしたものの、50年代頃からビッグスリーの強力な車種攻勢の前に経営状態が悪くなり、1966年に自動車の生産から撤退しました。

この個性的な顔はStudebaker Lark(1959-66)という乗用車のフロント部分を流用し、発売当初の荷台(ステップサイド)は旧型のピックアップの荷台をそのまま使うといったように、開発費が相当苦しかったことが想像できます。 また、1961年にはSpaceside(写真)と呼ばれる荷台をDodgeから調達するといった経営状態でした。
個性的な顔周りは著名な工業デザイナー”ブルックス・スティーブンス”のデザインで、好き嫌いが分かれたことと思いますが、このピックアップの顔はまともな方かも。
(好きな方にはたまらないデザインではないでしょうか)
乗用車がベースなだけあり、室内は広くてベンチシートの乗り心地も良いといったメリットがあったものの、所詮乗用車ベースだけあって、錆びに弱いという面もあったとか。

エンジンは直列6気筒とV型8気筒を準備したものの、OHV 6気筒はシリンダーブロックに亀裂が入るといった品質の悪ささどで、4年という短い生涯を終えたのでした・・・

1930年代の日本にはStudebakerの車両が輸入されていた時代があります。
これは1932年当時の広告で、1.5t、2t、3t積の車体に貨物車(トラック)や乗合車(バス)、消防車の架装を行って販売されていたようです。
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