
日本の軽自動車規格は税制恩典と引き換えに、車両のサイズ、排気量、乗車定員など規定されています。
海外ではこの車両規格の縛りがネック(狭いくて走らない)になって、多くの国での新車販売はされていないのです。
ところがタイだけは違ってて、中古の軽トラックを輸入して荷台に人が乗れるように改造、庶民向けのタクシーに仕立てます。 これを ”シーロー” と呼んでいるのです。
シーローはエリア限定で運行しており、ショッピングセンターや病院の近くに停まっているのをよく見ました。気になる料金ですが、事前に交渉して料金を決めるのですが、雨が降っていると割り増しになるとか。
バンコクでは気温が40℃近くになるため、”庶民” は短距離でも歩かずにモーターサイ(バイク版タクシー)やトゥクトゥク(オート三輪版タクシー)、そしてシーロー(軽トラ版タクシー)に乗って移動します。
自転車に乗ろうにも道路は渋滞しているし、歩道もちゃんと整備されていない。
歩道が整備されている場所には屋台が陣取っているので、自転車に乗るタイ人は皆無なんです・・・

ダイハツ・ハイゼット550(S40)1976-1979年にかけてのモデルですが、日本ではほとんど見かけなくなってしまいましたが、タイでは沢山のシーローが走っています。
画像のハイゼットは砲丸ミラーやガラスのMICHELINステッカー、バンパーレスとレーシー風に仕立てられています。

サイドのアオリを切り欠き、バッテリー部にステップを取り付けて乗りやすく改良されています。
座席は対面式で、無理すれば6人くらいは乗れ、暑さとスコール対策でビニール等でできた屋根を装備しています。
(S60 ハイゼット)

室内を覗いてみると、ステアリングやメーター周りがスパルタンな感じになっているけど、シフトノブは何故かクリスタルタイプに。扇風機もマストアイテムですね。(S60 ハイゼット)
バンコク市内には大きな自動車部品街があるので、カスタムパーツが安く手に入るんですよね。
撮影地 タイ バンコク
撮影日 2008年3月
スポンサーサイト