
Mercedes Benzと聞くと一般的には高級乗用車を連想しがちですが、小型から大型までの商用車を充実させており、フルラインナップを形成しています。
日本では古いBenzの乗用車は見かけるものの、商用車の方は正規輸入されていなかったため見かけませんね。
そんな環境下、栃木県内でいすゞTDボンネットトラックのクレーンを見かけたので、Uターンしようと狭い住宅地に入った所、自動車修理工場の車両置き場で初代Benz-T2を見かけました。
Team Lotusをイメージさせるペイントと側面にはフォーミュラカーのイラストが描かれており、サーキットで目にするトランスポーターとして使われていたようです。
状態的にも悪くはなさそうなので、不具合のある部品を取り寄せるだけで再生可能な状態に見えます。
この車体は初代T2の前期型と思われ、1967年から1981年にかけて生産されたもののようです。
【1th Mercedes Benz T2】
製造期間 1967-1986年
愛嬌あるスタイルを持ったLシリーズの後継として1967年にT2シリーズを販売。
ホイールベースと全幅の違う車両を持ったシャシに、ボックスバン、トラック、ダブルキャブトラック、バスといったボディスタイル展開を行いました。
1981年にフェイスリフトが行われ、グリルからヘッドライトにかけて樹脂製のマスクが取り付けられ、サイドにはターンライトが追加。
1986年に2代目T2に引き継がれ、基本スタイルは変わっていないもののデザインは角ばったシャープなスタイルに変更されました。
絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★★★☆☆
満足度 ★★☆☆☆
状態 ヤード内保管
撮影地 栃木県
撮影日 2011年2月

ドイツでは2009年1月より”スクラップインセンティブ”という9年以上使用した自動車を廃車にして新車を購入する場合に2,500ユーロの補助金を交付する政策を行い、古い車の買い替えが進みました。
フランクフルトなどの都市では古い車を見かけることが少なくなりましたが、まだまだベルリンでは古い車を見かけます。
理由の一つが若者が多く集まる街であり、彼らはあまりお金を持ってないし個性や感性を重視するモノ選びによる点。もう一つはトルコ系移民が集まった地区(クロイツベルク等)があり、収入の低い人が古い車を乗っています。
【1th Mercedes Benz T2 (前期型)】
製造期間 1967-1981年
状態 現役車
撮影地 ドイツ ベルリン パンコー地区
撮影日 2010年3月

ベルリンでは休日になると公園でフリーマーケットが沢山行われます。
売っているのはアンティーク品が多くて(食べ物を売る露天も多く集まる)荷物を運ぶ車として古い車両を結構見かけるんです。
古いフォード・トランジットやワーゲンバスなど売り物よりも古い車の方に興味が行ってしまい、フリーマーケットでは何も買いませんでした・・・
【1th Mercedes Benz T2 (後期型)】
製造期間 1981-1986年
状態 現役車
撮影地 ドイツ ベルリン
撮影日 2009年9月
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