
この写真は世界的に有名で、一般の人なら常識を覆した積載の仕方に驚くと思うが、私は健気に走るトラックの姿が目に焼き付いており、脳裏から消える事がありません。
ドイツ・シュツットガルトにあるMercedes Benz Museumのショップには、この写真を元に製作されたレジンキャスト(?)のスケールモデルが売られていて、荷物や人まで再現されているのにビックリしましたが、価格の高さから購入を見送ってしまいました。
(今となっては買わなかった事に後悔・・・)
このトラックはMercedes BenzのタイプLで、(Lはドイツ語でトラックを意味するLastwagenの頭文字から取ったようだ)Kurzhauberというショートノーズタイプです。
中東、南米、アフリカを中心とした途上国に圧倒的に支持され、輸出モデルとして大成功を収めたシリーズで、今でも途上国では多くの車両を見る事が出来るのですが、本国ドイツでは博物館や旧車イベントでしか見なくなってしまいました。

昨年、職場の上司がアフリカ方面に行く事を聞いて「古いトラックの写真を撮ってきてください」とお願いしたところ、沢山の古いトラックの写真の中にKurzhauberが写っていました。
Kurzhauberといっても沢山の種類があって詳しいモデル名までは分かりませんが、この車両はフロントガラスの高さが低い(ルーフが低い)前期型のモデルのようですね。またフロントオーバーハングも短いタイプとちょっと長いタイプがあるのですが、これは短い方のタイプになります。

このトラックの素性は良く分かりませんが、雰囲気的に人と荷物を沢山輸送するためのトラックっぽいです。
後方の扉から乗り込み、自衛隊のトラックのように対面乗車してるのですかね。
ルーフには大型キャリアを取り付けられており、おそらく日本から渡ってきた自転車を載せていて、時には人も乗ったりするのではないでしょうか。
【Mercedes Benz L-sereis Kurzhauber (前期型)】
Lシリーズ Kurzhauberは1958年にドイツで生産され、輸出も含めて大成功を収めたモデルです。
1967年頃にキャビンを大型化するに伴い、フロントガラスの高さが高くなる変更があり、改良とバリエーション展開をしながら1976年まで生産された。
海外生産分も含めると、大幅なフェイスリフトなどを受けながら1990年代頃まで生産されていたようである。
推定製造期間 1958-1967年
状態 現役車
撮影地 ブリキナファソ(西アフリカ)
撮影日 2010年6月
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