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国内と海外の旧式商用車を紹介

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Route★ZERO

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2 コメント

【ウニモグ U411】 只今休業中

最高気温が34度が続いていた7月中旬、長野県のリゾート地で涼んできましたが、思わぬ伏兵の出現に熱くなってしまいました。

その伏兵とは、ホテルの駐車場脇に停めてあったウニモグU411の除雪車のことで、ウニモグの元祖といえるモデルの出現にビックリです。この型は博物館などで展示してある車両しか見た事がなく、現役車はとても貴重ではないでしょうか。

Unimog-1.jpg
ダイムラーが製造する商用トラックの中でもひと際異彩を放つのがウニモグ。
ウニモグの名称は多目的移動動力源(Universal Motor Gerat)と言われており、ドイツ国内ではウニモークと呼ぶのが一般的です。当初日本では呼びやすい名称として「ウニモク」と呼んでいましたが、421型からウニモグに改名されました。

その最大の特徴は、数種類の作業用アタッチメントを装着可能で、トラックの用途から、除雪車、噴霧車、トラクター等あらゆる用途をこなし、合理的なコンセプトでありとてもユニークなトラック(トラクター?)と言えます。

このU411は除雪用のスノープラウを装着したソフトトップ仕様で、左側フェンダーからは吸気用のシュノーケルが煙突のように取り付けられている点も注目すべき点です。
見た目は可愛らしいのですが、冬のシーズン中は古い老体ながら頑張っているんでしょうね。

Unimog-2.jpg
当然ですが、自動車というよりも機械と言った方がピッタリです。ボディとシャシは再塗装されて間もないようで、黄色い車体が眩しいくらいでした。


【Mercedes Benz Unimog U411】
推定年式 1956-1974年

ウニモグ開発が始まった1946年当時、第2次世界大戦で敗戦国のドイツは連合軍の占領下にあり、自動車の開発・生産には許可を必要としていました。
ドイツが再び軍事大国になる事を阻止するための連合軍側の都合による措置だったが、ウニモグは農業復興を名目にした農作業車として開発することは承認されました。

開発・製造はエアーハルト社とボーリンガー社が主体で、ダイムラーベンツはエンジンを供給方式をとっていましたが、累計600台を突破した1950年の秋に更なる増産が求められ、ダイムラー・ベンツ社はウニモグの生産に関する全てを引き継ぎ生産を開始した。

1953年にベンツの象徴であるスリーポインテッドスターが取り付けられると共に、市場からの要望でソフトトップ型とは別のフルキャビンモデルのU401/U402シリーズが誕生。

1956年にはU401/U402シリーズを馬力アップ(30ps)させたU411シリーズとして生まれ変わりました。此の頃になるとウニモグは農作業車以外に消防車やクレーン車などの用途が増えていく。

1963年にはU406がデビューし、これまでカバー出来なかった中型と大型クラスへラインナップを広げた。

その後は多目的作業車としての地位を確立し、南極観測隊や軍事車両などあらゆる分野で活躍している。

絶滅度 ★★★★★
レア度 ★★★★★
満足度 ★★★★☆
状態  現役車
撮影地 長野県
撮影日 2011年7月

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コメント

EP100 2011/07/30 20:35  編集 URL

おおー、こいつは凄いですね。初代ですか。さすがにナンバー無しですよね…?
この年代でウニモグを輸入ですか…当時の国産だと除雪車に使えるシャーシが存在しなかったんでしょうか。それほどまでにこの辺りは苛酷な環境なんですね…

この次の型なら某私鉄のメインの駅前に、同じく除雪車がいますね。
Route★ZERO 2011/07/31 21:33  編集 URL

EP100様
新車を購入して40年間使ったと仮定しても、償却は十分出来ているので安上がりだったかも。(メンテナンス代は省いて)
他の場所では三菱ジープやランクルの除雪車を見た事がありますが、この型のウニモグは初めてです。

ウニモグといえばこの次のモデルの方が馴染み深く、実車もたまにみかけますね。
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