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国内と海外の旧式商用車を紹介

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Route★ZERO

Author:Route★ZERO
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8 コメント

【初代トヨタ タウンエース】 雨後の筍トラック 

1970年代はオイルショックが2度起こり、この頃から自動車開発は車体や部品の共用化が一層進んだ時代。
トヨタの小型トラック領域では、キャブオーバー型トラックが続々と登場し、ダイハツと日野も含めて似たり寄ったりのトラックが増えちゃいました。

○○エースシリーズでは、ミニエース、ライトエース、タウンエース、ハイエース、トヨエースで、ダイハツにOEMされたデルタ750などの攻勢で、ピックアップトラックを時代遅れに追い込むほど勢いが凄かったと記憶にあります。

Townace-1.jpg
奈良県の材木の町を通りかかった時、旧型トラックが居そうな気配を感じたので寄り道してみると、そこには70年代から80年代の小型トラックの姿が確認できました。

中でもこの一帯が凄くて、初代タウンエースとそのライバル関係にったチェリーバネット、旧型のクラウンバン(クジラ顔)、3代目とかとか停まっていて、80年代にタイムスリップしたようでした。

Townace-2.jpg
その中で最も響いたのはこの1978年にタウンエースバンの派生モデルで登場したトラック。
パイプで組まれたルーフキャリアが取り付けられ、フロントのみに付けられた純正のスチールホイルキャップが仕事車をより引き立てていて素敵です。水色のボディカラーも珍しですね。


【1th Toyota TownAce Truck】
推定製造期間 1978-1980年

1970年11月にパブリカベースのキャブオーバートラックとしてライトエース(750kg積)が発売され、翌年にバンモデルが登場した。主要コンポーネンツはP30系パブリカ、E20系カローラと共用化によりコストダウンを図る。
1976年10月にタウンエースバンが発売され、ライトエースの上級車種として位置付けされた。
ライトエースバンのボディサイズが全長3870x全幅1565x全高1745に対してタウンエースバンは3990x1650x1760と拡張され、ライトエースのエンジンはカローラと同じ3K型 1290㏄のみに対して、タウンエースは2T型 1588ccも加えた。フロントドア、リアスライドドアはライトエースと同じ部品を使っている。

1978年、エンジンは昭和53年排出ガス規制適合により、1600ccから1800ccの13T型へ変更され、タウンエーストラックが追加される。
トラックのボディタイプは高床/低床/ジャストローのそれぞれ標準/ロングデッキの6種で、ジャストローは後輪10インチの小径タイヤをまだ採用していなかった。
同時にタウンエースのOEM車種としてダイハツから「デルタワイドバン/ワゴン」も発売される。

1979年10月、ライトエースが2代目にフルモデルチェンジしたのに対し、タウンエースはマイナーチェンジを行う。特にバン/ワゴンはモデル末期までマイナーチェンジを繰り返し、豪華装備を拡充していたのだが、この背景には日産バネットとの販売競争が行われていた理由があった。

1982年11月、タウンエースがフルモデルチェンジ。バン/ワゴンは独立したモデルになったのに対し、トラックはライトエースの兄弟車になった。

絶滅度 ★★★★☆
レア度 ★☆☆☆☆
満足度 ★★★★☆
状態  現役車
撮影地 奈良県
撮影日 2011年8月


Townace-3.jpg
リヤショットは撮ってなかったので、同モデルの別車体を掲載します。
カタログ上ではジャストローロングデッキですが、前期型であるため後輪が小径タイヤ仕様ではありません。
タイヤハウスの出っ張りがないフラットな荷台ですが、実質的には高床三方開きといった所ですね。

状態  現役車
撮影地 群馬県
撮影日 2009年4月

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コメント

車大好き兄弟 2011/09/14 23:01  編集 URL

おお!これは良い並びですね!


○○エースといえばトラックのみならず1BOXでも色々あるのが面白いところですね。

さて、このタウンエーストラックは大分程度が良いですね・・・・。ここまでフルノーマルで仕事車として残っている個体はそうそういないでしょうね。

意外と都内なども住宅街の片隅にポツンとこのクラスの廃車体が転がっていることが多いんですよね・・・・。


そういえば隣のバネットの話になりますが2代目にモデルチェンジした後もトラックは継続生産されていたという話を聞きましたがどうなのでしょうか?
表記が「NISSAN」だけになっているのが特徴と聞いたことがあるので・・・・。
EP100 2011/09/15 07:33  編集 URL

タウンエースですか。ライトエーストラックは丸目ながら角ばっていたのに対し、タウンエースはこれですから、結構古く見えるんですよね。

こちらではライトエースよりも全然数が少なく、通学時に通る集落にてたまに造園業者さんが乗っているのを目撃するだけです。撮影は出来てません…
Route★ZERO 2011/09/15 10:28  編集 URL

車大好き兄弟さま
タウンエースバンは廃車で見かけるし、旧車イベントでも見ることがあるのですが、トラックは2代目も含めても見ないですね。

1985年にバネットはフルモデルチェンジを行ったのですが、この時はバンとワゴンのみで、トラックは旧型を継続して販売していました。(画像に写っているバネットね)
途中でチェリー/サニー/ダットサンという冠が取れ、バネットのみの名称に統一。1988年にバネットトラックがようやくモデルチェンジを行ってます。
Route★ZERO 2011/09/15 10:35  編集 URL

EP100さま
79年にライトエースが2代目に移行しても、タウンエースは初代のままでしたから、古く見えるのも仕方ないですね。

近頃2代目ライトエーストラックはカスタム素材のベース車に選ばれているので、現役フルノーマルは貴重になるでしょうね。

そちらの造園業者さんは、旧型所有率が多いようでバラエティーにとんでますね。
車大好き兄弟 2011/09/15 14:18  編集 URL

Route★ZERO様

ありがとうございます。
2代目のワゴン/バンも最初期はチェリー/サニー/ダットサンのネームが付いていましたね。
今では日常でそれらを見掛ける機会は殆どませんが・・・・。


トラックはやはり継続生産でしたか!ちょっとここらがあやふやだったのでこれですっきりしました(笑)
そういえば私も以前都内の幹線道路で”サニーバネット”のトラックを目撃しました。
悠々と走るその姿には本当に感動しましたね^^
toshi 2011/09/16 00:20  編集 URL

このフォトを見ると同窓会をしているみたいに見えますね・・・ほのぼの。
こちら、名前こそ同じでもトラックとバンの別なカテのイメージがありまして、トラックですと昔、近所を回っていた移動八百屋(幌、煽り開けっぱ段差で果物が落ちそうな荷姿)と近所の大工さん(なんと現役車)のバネットを、バンですとキョンキョン(古い!)主演の"ボクの女に手を出すな"で出てくる電飾バン、アオシマ(シャープ?)のデコバンを思い浮かべます。それでいてなんか懐かしい香りが伝わってきています。

関係ありませんが、後方に写っているのは4WDの先代ローザでしょうか? フロント上部にアンドン、ルーフ後方にキャリア、拡声器やらサイドのテント?など装備してある上、ルーフには路線バスにみられる濃紺のナマズ、以前はどのような使い道をしていたか気になって仕方ありません。
Route★ZERO 2011/09/17 07:41  編集 URL

車大好き兄弟さま
都内だと旧型乗用車(特に海外の高級車)は比較的走っているのを見かけますが、商用車となると厳しいですよね。

都内で”サニーバネット”は珍しいのではないでしょうか。
私が都内で見た旧車といえば、3年前に他県ナンバーの三菱ふそうFK(ブラックマスク)が走っているのを目撃したのが最後で、いろんな意味で凍りつきましたね。
Route★ZERO 2011/09/17 08:07  編集 URL

toshiさま

昔の記憶で、「どこどこのお店がこのトラックを使っていた」とか「だれだれちゃん宅にあのトラックがあった」とか覚えているもんですよね、写真をきっかけに記憶が蘇ることが度々あります。

映画"ボクの女に手を出すな"にデコバンが登場するんですか!うわっ初耳ですし、怖いもの見たさできょっと興味があります。

ちら写りの4WDローザの件ですが、この年代のローザに興味が無かった(面倒だった・・・)のでスルーしちゃいました。

推測として移動販売車の可能性が高いような気がします。(古い移動販売車の写真にアンドンや拡声器などが付いた似た車両がありました)山間部の林業の作業場や集落に向けて営業をしていたのかもしれませんね。
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